E6G

 時々更新する、18禁ゲームの感想・紹介カテゴリ。
 推奨度は、執筆者の趣味嗜好が大きく出たものです。
 下からD→C→B→Aと上がっていき、最高がSになる五段階。


 S――。
 スペシャル級。良作を通り越して傑作。
 百点満点で言うなら、最低でも九十点を上回る。
 百点か、あるいはそれ以上とさえ認定されたタイトル。

 A――。
 オール良作。魅力を語るのに困らない。
 Aからが「買って損をしないレベル」と区分してもいい。Bは半々。
 百点満点で言うなら、八十点の前後から九十点未満。範囲は最小。

 B――。
 推奨に値するボーダーライン。良作が多い。
 魅力も何かしらはあるが、Aには及ばない。面白いと思えば大抵Bにはなる。
 百点満点で言うなら、六十点の前後より上。中途半端ながら評価の基準となるのがB。

 C――。
 そこそこ。まあまあ。
 すなわち微妙。半端にも届かない作品があるランクなので購入は慎重に。
 百点満点で言うなら、五十点前後とそれ以下。範囲こそ最大だが投稿を悩むタイトルが多く珍しい。

 D――。
 デス級。デストロイされてしまえ!
 つまりは駄作のD。心底つまらないか「バグでプレイできない」などの致命的な欠点を有するランク。
 百点満点で言うなら……十点あればマシ。答案用紙に氏名が書かれていないかのごとく論外な作品群が該当する。
 購入なぞは金の無駄で、むしろ市場に出ることすらおかしいレベル。投稿しようとも思わないためD認定は一部の例外のみ。



 総合評価ではなく、一つでも特筆に値するものがあれば好意的に見るスタンスとなっています。だからこそDは例外で論外。
 エロスや萌えなどは、ほぼ度外視。とりわけ後者は執筆者がよくわからないという……。


 現在の作品リスト。

月姫』(同人ゲーム)。
銀色~完全版~』。
CRAVE×10』。
AIR』。
水夏~SUIKA~』。
SNOW』。
天使のいない12月』。
痴漢者トーマス』。
CROSS†CHANNEL』。
Fate/stay night』。
PARADISE LOST』。
CARNIVAL』。
神樹の館』。
Noel』。
何処へ行くの、あの日』。
スチームパンクシリーズ(ライアーソフト/桜井光)」。
沙耶の唄』。
塵骸魔京』。
最果てのイマ』。
おたく☆まっしぐら/最果てへ☆まっしぐら』。
Forest』。
SWAN SONG』。
あやかしびと』。
うたわれるもの』。
はるのあしおと』。
ANGELBULLET』。
車輪の国、向日葵の少女』。
ユメミルクスリ』。
雪影 -setsuei-』。
続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-』。
レコンキスタ』。
Bullet Butlers』。
ef - a fairy tale of the two.』。
MARIONETTE -糸使い-』。
MARIONETTE ZERO』。
女郎蜘蛛~呪縛の牝奴隷達~』。
痕~きずあと~』。
カルタグラ~ツキ狂イノ病~』。
果てしなく青い、この空の下で…。』。
僕がサダメ 君には翼を。』。
俺たちに翼はない』。
輝光翼戦記 天空のユミナ』。
キラ☆キラ』。
スマガ★StarMineGirl』。
装甲悪鬼村正』。
G線上の魔王』。
仏蘭西少女 ~Une fille blanche~』。
Trample on "Schatten!!" ~かげふみのうた~』。
アトリの空と真鍮の月』。
Dies irae -Also sprach Zarathustra-/Dies irae -Acta est Fabula-』。
キラークイーン(同人ゲーム)/シークレットゲーム-KILLER QUEEN- DEPTH EDITION』。
ひまわり』(同人ゲーム)。
DEAEDROPS』。
リトルバスターズ!エクスタシー』。
真剣で私に恋しなさい!』。
グリザイアの果実 -LE FRUIT DE LA GRISAIA-』。
LEGEND SEVEN ~白雪姫と7人の英雄~』。
うたてめぐり』。
エヴォリミット』。
素晴らしき日々~不連続存在~』。
黄昏のシンセミア』。
穢翼のユースティア』。
電激ストライカー』。
猫撫ディストーション』。
解決スチームパンクシリーズ耽綴談」。
カスタムメイド3D』。
相州戦神館學園 八命陣』。
古色迷宮輪舞曲 ~HISTOIRE DE DESTIN~』。


――――――――――――――――――――


 以下は、美少女ゲームサイトのリンク。
 五十音順になっています。











古色迷宮輪舞曲 ~HISTOIRE DE DESTIN~

 一言で表すなら、「卵が先か、鶏が先か――結果として紅茶煮で食す。問題はない」である。


●一般的な選択肢は存在しない。ゲーム中には赤く表示される言葉が多数あり、それらはキーワードパレットに格納される。そこから適切な言葉をドラッグ&ドロップで投げかけることで、主人公や周囲の人間の運命量が変化。時に物語が分岐する。

●前述の「運命量」――これこそが悲劇のトリガーで、運命量が尽きた人物は死亡してしまう。……自分の場合、紅茶を淹れる行為が上手くできず(マウス操作ミス。言葉をドロップする場所が悪かった)失敗を重ねた結果、紅茶が淹れられないだけで死んだ。操作ミスなどではなく真に「紅茶地獄」と呼ばれる高難度ポイントも序盤に存する。

●フローマップ採用型……と言うよりはフロー前提の仕様。主人公の運命量を消費して物語を巻き戻すことができる。多用すると「運命量が枯渇→死亡→勝手に巻き戻る」の強制時間遡行が発動。多用せずとも発動しプレイヤーにストレスを抱かせる。

●セーブ&ロード機能もなし。中断(簡易セーブ。タイトル画面に戻される)は行えるものの、再開後に中断データは削除されてしまう。なんたる時代に逆行するかのような不親切さ! 総じてユーザーの快適なゲームプレイは二の次で、作り手が自慰に走りすぎた印象が強い。

●メッセージスキップは「キーワード表示時スキップを止める」が初期設定。これはオートモードと共通の仕様で、赤字が出るたび自動文字送りが解除される嫌がらせを受けた。どこまでもシステム環境で評価を下げる迷作だな! 修正パッチもあるので当てたほうがいい。

●ループものに分類できる脚本は、タイムパラドックスに焦点が当てられているのが面白い。多くの謎を「鶏と卵の関係」で説明してみせる……もとい説明放棄してみせる強引さは人を選ぶけれど。そんな言葉でも鵜呑みにせねば話が進まない。あ、これ鳥つながりのギャグです。

●ヒロインは、ほぼサキ一人と言っていい。姫野美月は第二の主人公のような立ち位置になるので除外するとして、残るサブヒロインは通過点でしかない。プレイヤーにとってのヒロインは古宮舞オンリー。

●高難度ではあるものの、ヒントを頼れば楽にはなる。最後のおまけパート「色迷曲」で舞さんの濡れ場を見るには「総取得キーワード274」「フロー完成率100%」「Hint使用回数0回」が条件。使用回数は同パートにて「全てを無かったことにする」を用いれば初期化される。キスするのに心の準備が必要と語った直後一人エッチ……するまでが限界なのかな……?」とか言い出す舞さんは、さすが常人とは違う!


 ――備考。

●良くも悪くも独特なシステムは科学アドベンチャーシリーズを思わせた。第二作『STEINS;GATE』には類似点が多く見受けられる。おまけパートのワード応答は『STEINS;GATE 変移空間のオクテット』を連想。偶然にも『変移空間のオクテット』の次に始めたゲームが本作だったもので。

●主人公は途中から声が入る。加えてCV古河徹人となればライアーソフトのパートボイスが想起された。同性愛嗜好の友人も演じられており、ファンには推奨度が上がる。……しかし二役部門なら今作のMVPは鈴音華月さんで決まりか。双子の妹に濡れ場がなくて、残 念 だ っ た な!(リエーブルマン男爵の声で)


 推奨度――A。


「古色迷宮輪舞曲 ~HISTOIRE DE DESTIN~」2012年7月27日発売予定

相州戦神館學園 八命陣

 一言で表すなら、夢オチである。


●lightより発売された『PARADISE LOST』に『Dies irae』。これらは『神咒神威神楽』で同一のシリーズとして後付け定義され「神座万象シリーズチョコ」の名が与えられた。その親戚のようなタイトル。

●家族ではなく親戚。よって世界観は異なるものの、いつもの制作スタッフで、いつものような中二病バトルが描かれる。すなわち「世界観『だけ』は異なる」が適当なところ。あえて他に差異を挙げれば……ルネッサンス山田ボイスが耳にできないくらい?

●神奈川県鎌倉市の名門「千信館学園」。そこに通う秀才・柊四四八には「連続した明晰夢」しか見られぬ特異体質があった。ある夜、彼は夢で世良水希という同級生の少女と出会う。それを友人らに語ったことが契機となり、四四八の夢は彼だけの世界ではなくなる。いかな理屈か夢界に招き入れることが可能であった友人たちと、そして悪夢の具現めいた六つの勢力。――四四八を初めとする千信館の少年少女は、第七の勢力「戦真館」として夢界の戦いに身を投じていくのだった……。

●軽くあらすじを書いてはみたが……過去作を知っている人間には「いつもの」で十分に通じそう。主人公が特異体質を持っており、夢でヒロインと出会い、無駄に濃く強い敵がわんさか登場――何から何まで既視感があった。夢ゆえの創造性こそが強さになる点や、バトルシーンで見られる謎の理屈も狂おしいほどディエスってる。その一例を挙げるならば……、

「条件が同じなら、優れている者が必ず勝つ!」
これで五人目。胴に叩き込んだ一撃は内臓ごと背骨を撃砕し、重装の兵隊をボロ屑のように吹き飛ばした。
そう、至極当たり前な、算数レベルの常識。
戦闘の肝が統制にあるのなら、五十で均一化されている部隊より七十で均一化されているほうが強い。
こいつら鋼牙兵は、個々の力量で見るならしょせん五十だ。さらに言うなら得手不得手の個性もないから、戦術に幅もない。
だが俺は、必要に応じて別人になれる。速い俺、強い俺、堅い俺もいれば柳のような俺もいる。
遠近両方、得意とする間合いも自由自在。七人相手に七種類以上の自分を使い分けることなど造作もない。
そして個性は別々ながら、その力量は等しく七十。どの俺も俺なのだからそれは当然の事実だし、意思疎通においては語るまでもないだろう。
「つまり、ここで俺の負けは有り得ない」

 条件が同じだ、算数レベルの常識だとか言いつつ、そも数が無視されていませんかねえ……? 「五十で均一化されている部隊より七十で均一化されている『部隊』が強い」なら正論だけれど。数の有利を活かすのは戦術の基本だろうに、そこを「幅がない」と言い切る視野の狭さが最高にディエスってる。――大好き。

●理想の攻略順は、真奈瀬晶→龍辺歩美→我堂鈴子→世良水希。前の三人は順を問わないものの、晶から始めるのが無難。鈴子のセレクトは悪手に近い。

●エンディングのミスマッチ感がすさまじい。オープニングは「いつもの」、対してエンディングは「学園恋愛もの」。両者の温度差は砂漠よりも激しい。ネタバレ度も高し。

●人を選ぶ脚本なので、作風がわかっているファンでなければ体験版をやってから買うほうがいい。このページよりダウンロードできるので。なおPV4は「学園恋愛もの」であり、つまるところナイトメア・オブ・デザート。バレンタイン&ホワイトデームービーは本編クリア後を強く推奨。

●シナリオにおいては、これまで以上に男女の差がクローズアップされている。まずプロローグ、最初の文からしてコレ。

好きな男の人のタイプは強い人――
そんな風に思っている女の子は、いったいどれくらいいるんだろう。
なんのソースも出せないただの主観で語ることを許してもらえるなら、おそらく七割。もしくは八割。いいや九割を超える率で皆が思っているんじゃないかというのが私の考え。

 いきなり男性プレイヤーの好感度を下げにかかるメインヒロイン! 一方で、

「気持ち悪いこと言うなよ。女の勘なんておまえあれ、下種の勘ぐりと同じ意味だぞ」
「基本的にネガいことばっか考えてるから、たまたまそういうことになったときだけ的中してるように見えるだけさ。普段は外れてることのほうが圧倒的に多いんだし、だから信憑性なんか全然ないね」
「それが証拠に、ハッピーなケースで女の勘ってやつが発動したとこ、おまえ見たことないだろうがよ」

 別のヒロインは好感度を上げまくる。ここで参考までに、ヒロイン以外の台詞からも抜粋すると、

「わたくしを馬鹿にしていらっしゃいますの? そんな言葉で調子に乗るほど底が浅くはありません。
 女は怖い――なるほどよく聞く言葉ですし、なにやら褒められているようにも感じますので、ある種の優越感に浸る者もいるでしょう。愚かなこと、その実侮蔑されているというのも気付かずに」
「ここで男性方が言う怖いとは、畏怖や畏敬ではありません。強いて言うなら忌避・嫌悪の類。つまり虎や獅子に対する怖さではなく、百足や蜘蛛に対する怖さです。もっと正直に、気持ち悪いと言い換えてはどうですか。
 その気になれば容易く踏み潰せる程度のものだが、靴が汚れるし感触が不気味なので触れたくないと。そう仰ってくださる方のほうが、わたくしはよほど好感が持てますよ」

 後の展開を知ってから振り返ると、素晴らしく笑える発言なので覚えておきたい。


 ――備考。

●本作をプレイするには9.0c以上のDirectXが必須。されど最新のDirectXがインストールされているのに起動しないという事態に直面した。「なにゆえ? 修正パッチも当てているぞ」と小一時間悩み、サポートページを見ても対処法がなく途方に暮れ――いや待て、なんだこれ体験版?

『相州戦神館學園 八命陣』『Electro Arms』の体験版が起動しない場合(13年10月04日更新)

最新のDirectXがインストールされているのに、malie.exe実行時に
「DirectXが最新の状態ではないためダウンロードページに移動しますか」とメッセージが出る場合の解決法

この度は弊社製品『相州戦神館學園 八命陣』『Electro Arms』の体験版をダウンロード頂きまして、ありがとうございます。
最新のDirectXがインストールされていますと診断されましても、過去のDirectXと互換性がない場合がございます。
メッセージが出る場合は、お手数ですが「DirectX エンド ユーザー ランタイム」のインストールをお願いします。

 なぜか製品版ではなく体験版のサポートに解決法が載っていた。そしてプレイできるようになっても、起動時に表示されるメーカー名の上部を見やれば、うっすら「体験版」の三文字がある始末で……戟法の剛に解法の崩を重ねて殴りたくなるレベル。

●『Dies irae』と同じく推奨度Sにしようかと考えたけれど……一つ下げる。これは「そこまで同じなのはどうなんだ?」との疑問によるもので、さすがにネタバレが過ぎるため反転表示。↓にはラストの展開が含まれます。

 詠唱とかファンが好きなお約束はいいんだよ。需要があるわけだから。ヒロイン以外に魅力を感じるのも毎度のこと。作中で最も応援したいカップルを挙げろと言われれば、たぶん多くが「月が綺麗ですね」の二人を推すはずだし。……しかしだ。「生まれ変わって幸せに。めでたしめでたし」という結末を何回やるつもりだよ? 同一人物としか思えぬ転生展開で茶を濁すのは飽きたよ! 「もし生まれ変わったら」なんて目を輝かせて言ってたくない――B'zの歌にもあるが同感。女神の優しい世界ならともかく、無関係の世界観でそれは違うだろうと思うんだよ。

 続編の限りなく屁理屈に近い言い分なんぞは失笑しか。……要は「起承転結の結だけが気に入らなかった」に尽きる。


 推奨度――A。


相州戦神館學園 八命陣 応援中!

カスタムメイド3D

 一言で表すなら、カスタム御苑生メイ奴3Dである。


●ここの感想では珍しい、いわゆる抜きゲーに属する作品。3Dタイトルは初。……レアだ。

●祖父が営む上流社会専用サロン(要は超高級風俗店)を、なぜか譲り受けることになった主人公。サロンを引き継ぐためには、まず客として通いつつメイド(要は風俗嬢)を性的に教育し信頼を得ねばならない。客でありながら主人というのは、メイド喫茶に近いと言えなくもないか……?

●カスタム――すなわちキャラクターメイキングは幅が広い。見目は好みに合わせ大きく調整可能。服装もメイド服に限らず、また性経験も変更できる。特筆すべきは性格で、これは「甘えん坊」「純真」「クーデレ」「ツンデレ」の四種から選択可能。声優の演じ分けが見事だった。

●「ステージパフォーマンス」ではメイドがダンスを披露する。最初は「風俗で踊りなんざ観てもなあ……」と無関心だったものの、ぬるぬると動くダンスは高い3D技術を堪能でき存外に面白い。難を述べれば踊りが完璧すぎて「もうダンスの世界で生きていけよ」となること。明らかに風俗嬢の一芸レベルではない!

●メイドには二種の称号も与えられる。調教していけば付与されるものと「メイド検定」で得られるものに分かれ、後者の特級は「地下アイドルメイド」――って主人の知らぬ間に地下アイドルだと!? ただ↑を観れば、確かにアイドルを目指せる逸材ではありそう。

●プロフィールに関わる部分以外は自由にカスタムできる。さながら別人への変身で、カメンライドやゴーカイチェンジを連想していたら……まさかのオナホ特典に!(後述)

●好感度が下がる選択をし続けると、メイドが正反対の性格になることも。これは会話に限らずプレイルームの行動も影響を及ぼす。例えば甘えん坊に嫌がる行為を重ねた場合、このような会話が発生。

「んーーーんんーーーーー……」

「どうしたの、いきなり唸りだして?」

「あのねあのね、思った事があるの!」

「思った事? 何を?」

「もしかしたら、ご主人様って素直じゃない女の子の方が好きなのかなって。」

「素直じゃない女の子?」

「うん、照れ隠しにツンケンしちゃって、あとで後悔しちゃうみたいな女の子。」

「あー、確かにそういうの好きかもしれないな。」

「やっぱり、そうなの?! そうじゃないかなって思ってたんだ。」

「で、どうしてそういう女の子が好きだと、(メイドの名前)が唸るの?」

「私ってご主人様のメイドでしょ、だからご主人様好みの女の子じゃなきゃいけないと思うの。」

「うん、それで?」

「だからね、今度からそういう風にしてみようかと思うの、良いよね?」

 ここで選択肢が出て、承諾するとツンデレに(甘えん坊→ツンデレ)。好みに合わせた演技と解釈はできても、二重人格すら疑える別人化は怖い。逆に優しく接すると……、

「あのさ~……」

「え、何?」

「いや、いいわ、面倒だし……」

「何? 気になるしちゃんと言ってよ!」

「え~、でもな~……ん~、どうしよう……」

「どうしたの、いつになく歯切れが悪いけど、言いにくい事? 何か悩みでもあるの?」

「悩みって言うか……ちょっと確認なんだけどさ、ご主人様って……」

「うん、何?」

「あー、やっぱりいい!」

「だーー!! そこまで言ったなら最後まで言えよ、気になるじゃないか!!」

「え~……まあ、そこまで言うなら言うけどさ……だけどな~……」

「だーー!! さっさと言う!!」

「わ、わかったわよ、そんな怒鳴らなくても良いじゃない!」
「だからさ……ご主人様って、女の子女の子した可愛い系の女の子好きだったりする?」

 再度の二択。好きだと返答してしまえば再び性格が一変する(ツンデレ→甘えん坊)。デレ=人格交代の可能性を指摘したい。


 ――備考。

●多くのプラグインや追加パックがあり、バリエーションの増加が可能。「ビジュアルパック」を追加すれば容姿のパーツが増え、「スキルパック」を追加すればマニアックなプレイが増え、「性格パック」を追加すれば新たな性格が加わり、既存の性格でも「ボイスパック」を追加すれば新規声優で異なる演技が堪能できる――と、枚挙に暇がない。

●抜きゲーとしてのコストパフォーマンスは、ある意味で最高クラスと言えるのだろうけれど……有料の拡張パッケージ全てを購入するとコスト自体も高くなりすぎる。「俺は御苑生メイ派だ、別の声なぞ要らぬわ!」「僕マゾだから主従逆転騎乗位は欲しいです……」といった取捨選択が切要。

●『with Ju-C AIR』なる、オナホールとコラボレーションしたソフトが発売された。こちらはワイヤレス仕様が特徴……らしい。また育成要素がなく、各拡張パッケージも適用できない……らしい。さすがに購入する気は起きないものの、店舗別特典が相変わらずチャレンジャーで笑える。海賊+ディケイ○ライバーの「戦隊ヒーローコスチューム」は、変身コスプレしまくる身には似合っているのでは……と、一ファンの好意的見解を述べておきたい。


 推奨度――S。


解決スチームパンクシリーズ耽綴談

「スチームパンク」検索で来られる方が多いので、例外を重ねた補足記事を。
 広義のスチームパンク作品ではなく、あくまでライアーソフトのスチームパンクシリーズに関する記事となっています。
 検索キーワードから代表的なものを五つほど述べていこうかと。感想とは少し違うため、いささか文体が丁寧。



「スチームパンク 順番」

 とにかく多い検索ワード。順に並べると、こうなります。

蒼天そうてんのセレナリア -What a beautiful world-』。
 二〇〇六年に発売。ゲーム内の西暦は一九〇二年(ファンディスクは一九〇三年。同年末よりインガノック暦が開始)。
赫炎せきえんのインガノック -What a beautiful people-』。
 二〇〇七年に発売。ゲーム内の西暦は一九〇四年。
漆黒しっこくのシャルノス -What a beautiful tomorrow-』。
 二〇〇八年に発売。ゲーム内の西暦は一九〇五年。
白光ひかりのヴァルーシア -What a beautiful hopes-』。
 二〇〇九年に発売。ゲーム内の西暦は一九〇六年。
紫影しえいのソナーニル -What a beautiful memories-』。
 二〇一〇年に発売。ゲーム内の西暦は一九〇七年。
黄雷おうらいのガクトゥーン -What a shining braves-』。
 二〇一二年に発売。ゲーム内の西暦は一九〇八年。

 ほぼ一年間隔。『黄雷のガクトゥーン』のみ副題が「beautiful」でない点に注目。
 作中での始まりは一九〇二年。『紫影のソナーニル』にてニューヨークが廃墟と化した年でもあります。



「スチームパンクとは」

 元の記事では「蒸気機関が現実より発達した異世界の物語」と簡潔に書いていますが、この異世界という記述について少し……。

 スチームパンクシリーズの舞台においては、異世界の意味が宇宙的恐怖のベクトルで違い、なんと地球と別の惑星がつながっています。
 ↑の作品群の八十年前――西暦一八二二年、ランドルフ・カーターなる博士がイギリスの北海に『門』を発見。
 博士は友人であるチャールズ・バベッジ博士と、これまた博士号持ちの才媛ローラ・ジェサイア・ネーデルマンとで、なんとか門を越えることに成功します。
 そこは「カダス」と呼ばれる広大なファンタジー世界(と誤認した別惑星)。二千年にも及ぶ蒸気機関の歴史を持っていました。
 友好な関係を築けたならば技術交流は基本。博士トリオ――「ザ・ファースト」の一人、バベッジ博士は地球の機関技術その他を提供。
 進歩が停滞していたカダスの蒸気文明は、異なる世界の知識が合わさることで驚異的な発展を遂げ、機関による産業革命が双方の世界で起きました。
 されど蒸気文明が発達した弊害として、空や海が排煙で汚染されまくってしまうのは皮肉というもの。
 蒸気コンピュータ「大階差機関」を開発し、蒸気王とまで謳われたバベッジ博士は後悔します。頭いいんだから最初に気づけよ。

 なぜ蒸気機関が発達しているのかという理由が用意された作品もあれば、用意されていない作品もありますが……スチームパンクシリーズは前者。
 根本にある「なぜ二つの世界がつながっているのか」が気になるところで、桜井光さん(↓)のサークルENGINE SMOKER頒布の小説『ウルタール考~月世界への扉~』によれば、神代の時代にカダスと地球の行き来はなかった様子。
 行き来がないなら門もないはずと断定するのは軽率。そんなことでは碩学になれませんよ!
 しかし勉強嫌いで、大学など進路の選択肢にもなかったこの身、碩学も碩儒も知ったこっちゃありません。
 軽率は承知で推察すると……門は惑星が形成される段階で生じたのではなく、後の時代に何かあるいは何者か(黒の神が怪しい)の作用によって生まれたのかしらん。



「スチームパンク ライアーソフト 桜井光」

 ライアーソフトはスチームパンクシリーズを制作・発売しているメーカーで、桜井光さんは企画&脚本を担当されている生みの親。
 名前が「光」の方は三文字であることが多いような気が……。物書きにも何人か。

「声優でもいるよね。緑川光とか一色光とか」「――後者は五文字だ、このニワカ野郎がッ!」

 一色ヒカルさんは『黄雷のガクトゥーン』でヒロインを演じられています。



「スチームパンク テンプレ」

 検索ワードは他に「テンプレート」「テンプレ戦闘」など。
『赫炎のインガノック』から続く様式美。各章で同じ演出を繰り返すというもの。
 18禁ゲームだと、いつも濡れ場の構図が同じシナリオライターが沢山いますが、あれはただ引き出しが少なかったり、無難に受け入れられるパターンだったりするだけの話なので別。
 戦闘だと……例えばコレ。バンダースナッチ版。

――クリッターは不滅――
――物理破壊は不可能――

――バンダースナッチの場合――

――唯一の破壊方法は――

――全情報の焼却処理――

「……なるほど、確かに。
 人はきみに何もできないだろう。」

精神の死、バンダースナッチ。
情報空間の領域に加護された情報体。
故に、確かに人間はこれを殺せない。

唯一の破壊方法は焼却処理。
故に、絶対に人間はこれを殺せない。

情報空間に潜むものは誰にも焼けない。
けれど、けれど。

――けれど。

「けれど、どうやら。
 鋼の“彼”は人ではない。」

 クリッターではバンダースナッチが好き。『この俺たちでさえも! 本当にこうありたいと望んだと思うか!』の人間臭さは異常。



「スチームパンク ネタバレ」

 僕は、きみにこう言おう。

 この俺たちでさえも! 本当にキーアに濡れ場がないことを望んだと思うか!
 この俺たちでさえも! 本当にメアリに濡れ場がないことを望んだと思うか!
 この俺たちでさえも! 以下略!!

 かわしまりのボイス率が高い。



 最後にタイトルの元ネタを。
プロフィール

わたげor火山

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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