何処へ行くの、あの日

 一言で表すなら、「吐き気がする程ロマンチックだね?」である。


●MOON STONEデビュー作『あした出逢った少女』――「ヒロインを見殺しにすることで謎が明かされていく」という、非常に悪趣味な作品だった。通称『あししょ』。そのシナリオを担当された呉さんによる同メーカーの第三作。通称『何処あの』。

●『あししょ』や『水夏~SUIKA~』三章を好むような悪趣味なユーザーには、推奨度が最高になる。共通のテーマを持つ三部作なので。

●タイムトリップが可能であるという薬「マージ」。過去の改変を望む主人公とその友人たちは、入手したその薬を服用する。それは現実の身に危険を及ぼす副作用を持ち合わせていた。――あの日、選ばれなかった「可能性」は、確かにある。そう信じる主人公たちを待つものとは……?

●↑のような物語では避けられないタイムパラドックスの問題とは無縁。過去は「変えられる可能性」があるものと、ないものに分かれる。その点はタイムトリップを描いたSFとしてやや異質か。……まあSFではないのだけれど(シスター&ファンタジーでSFなら正しい)。

●サブヒロインたち――とりわけ青井智加子(何かと一人だけ仲間外れされている感が強い子)ルートはバッドエンドとしか思えない結末なのに、SF色を最も強く感じさせる内容。もし改変できる可能性があるならば簡単に諦念を抱けるはずもなし。その苦悩はSF的に王道だ!

●ゲームは一つの「しおり」を進めていく構造。メインヒロイン二人のルートはサブヒロイン三人のルートをクリアし、三人のキャラアイコンが「同じしおり」に登録されることでプレイ可能に。しおりが違っていると同じルートを再プレイする必要が生じるため要注意。

●シナリオ以外でもBGMはレベルが高く、また声優陣も豪華。ルネッサンス山田さんの怪演には熱い拍手を送りたい。

●プレイするならパッケージ版よりダウンロード版を推奨。「パッケージ版はロットアップしている」「ダウンロード版のほうが安い」といった理由に加え、現在では入手できないお返しディスクのデータが特典として付いてくるのは大きい。


 ――備考。

●仮に制作が数年遅かったなら、国見絵麻は義妹ではなく実妹の設定だったのではあるまいか? キャラクター紹介に「義妹」とあるだけで義理の関係が強調されなかったことから察するに……(注・あくまで勝手な推察です)。

●MOON STONEは今作を最後に路線変更、ありきたりな萌えゲーばかり制作するようになってしまった。其処へ行くな、月石。……こうなると「制作が数年遅かったなら」の仮定は怖すぎるので結果オーライかもしれない。


 推奨度――A。


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Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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