『ルートダブル - Before Crime * After Days -』感想(ネタバレ注意)

 七夕の夜にコンプリート。
 伏線の量が見事だとか、しかし量はあっても個々の質は大したことがないだとか、何事もBC能力の超展開で済まそうとするのはいただけんとか、シナリオの感想は山ほどあれど。
 ゲーム全体の感想を述べるなら、心底から不思議なのが「なにゆえテキスト分岐を無駄に多くするの?」――コレに尽きる。
 うんざりするほど多く、かつ普通にプレイしていては気づけない高難度バッドエンドも。このせいで過去作以上にテキスト差分を探す作業ゲーと化してしまった。
 ひたすら差分を探し続けた結果、いつしか七十時間をオーバーしていたときは涙が……。誰も喜ばない複雑さはいい加減にしてくれ!

 ――されど難点を差し引いても面白いゲームではあった。感想を書かずにいられない。
 ルートごとに書くと「ここで伏線あるんだよなー。俺もちろん気づいたぜ!」とか、そんなウザったい乱文乱舞になりそうなので、公式のキャラクター紹介別に一人ずつ。
 夏彦がごとく遠慮を知らぬネタバレに満ち満ちた感想は、続きからどうぞ。











 笠鷺 渡瀬。

 Aルート主人公にしてWの片割れ。霊長類最強のレスキュー隊員。
 悠里さん同様、もう一人の自分(俺とオレ)がいる。一人でダブル。
 A序盤だと頼りないが(先走ってすぐ死ぬ)徐々に頼れる隊長となってゆく――のはいいとして、儘ならぬ話で仲間のほうがネガティブ毒電波に侵されてしまう。
 記憶を取り戻し、悪意より解放されてからの頼りガイぶりは異常。これが本来の姿なのは脱帽するしかない。

 こういったゲームの主人公では異色の三十二歳。典型的な主人公像である夏彦とは正反対。
 十六年前に十六歳だったという数字の都合を抜きにしても、最低これくらいの年齢でなければ説得力が出ない……か?
 苦労に苦労を重ね続けた十六年間でありながら、不憫なことにバッドエンドの死亡数もトップ。半身と同じく炎で死ぬ最期は切ない。
 ノーマルエンドとは名ばかりの全滅エンドにおいては、逆に唯一の生存者となる。公には死亡扱いとなったあの結末は、その後が気になった。
 渡瀬は生きていたし、十五人の遺体も身元が確認できる状態となれば、爆弾の威力は想定されたものより低かったりする……?

 Wについて。もとい数字について。
『Before Crime * After Days』という副題からわかるように、BCとADは対になっている。
 アルファベットの順番に直すと、BC=23、AD=14。そしてW=23、N=14。
 渡瀬にはもう一つ、留置場の「0087番」ナンバーもあるけれど、これは9(Q)より前に戻り6が続く数字……ということかしらん?
 出所日も八月七日。つまり風見さんにプロポーズした日。



 天川 夏彦。

 かなりのクソガキであるBルート主人公。A以外の主人公と述べたほうがいいか。
 主たる九人で唯一、自己犠牲を負うところが無きに等しい。そのせいもあり薄っぺらく見えた。
 キャラ紹介の「真面目で慎重派」「知力:高い」には、首をかしげるばかり。元々ややこしい状況だったAで混乱が加速したのは六割がコイツのせい。
 悠里さんの死体はおかしいと思っていたが、ああも考えなしに記憶を捏造していたとは……。その後、渡瀬の苦境を一気に悪化させた張本人。

《まさか、この幻聴……オレを、操ろうとしているんじゃ……!?》
《いや、もしかすると――》
《オレはずっと、誰かに操られて来たんじゃないのか……!?》
《だとすると、オレが今まで『オレ』だと思ってきたものは何なんだ……!?》

(なっ……こ、こいつ! 疑心暗鬼に陥ってる!)

 個人的に夏彦トップの屑シーン。渡瀬は大まかに真実を言い当てており、疑心暗鬼も何もない。
 自らを疑うような事態に追い込んだ身でありながら、このクソガキは何を言っているのか。まさしく怪物のメンタル。
 敵視していた渡瀬は除外するとしたって……まるで非がなく、悪意を抱えてもいない相手にまでセンシズシンパシーを使うことに躊躇を持たぬのは、少なくともプライバシーに対する配慮が欠落しまくっていると見て取れる。
 ……ましろさんよ、こんなのがいいの? 嫌いな事柄の一つに「必要以上に他人の領域に踏み込むこと」があるけども、夏彦は完全にアウトでは?
 サリュも「パーソナルスペースを侵犯されること」とあって……。ラボ脱出後、二人が説教するビジョンが脳裏に浮かぶ。

無数の断片的な記憶を、フィルムを編集するようにつなげて、意味のあるものに変える。
記憶操作は一切せず、ただ事実だけを羅列し、それで渡瀬の意識が変わるか賭けてみようと――!

「見ろ、渡瀬! これが『真実』だ!!」

 ここは評価してもいい。Dの終盤ではだいぶマシになっているし。
 ……と、エピローグに入るまでは思っていました。三角関係を解消しないまま四角関係に突入するまでは。



 琴乃 悠里。

 メインヒロインのポジションなのに、Aルートでは謎の役立たず→謎の死亡でクランクアップという、宇喜田以下の残念な扱いになっていた子。
 BはBで、初日から「実体のない幻想だろ」と察せられる始末。……Aの序盤で「原子力は嘘だろ」となったよりはマシか(ADの設定が出たところで確信)。
 ただ全ての真相に気づけたわけも当然なく、Aのほうも本物ではなかろうと思い違いをしていた。実験により生み出された情報が魂となり、ラボ限定で実体を持ったとかそんなものかなと。
 その手の電脳的な想像は『I/O』からの連想が大きい。何かと葵夢月を思い出すキャラクターだったもので……。

 やけに気合いの入ったファッションは、博士が選んだ「女の子らしい服」なのかと考えるとニヤニヤしてしまう(同一の服を大量にネット通販していそうだな、博士)。
 屋内でも帽子を外さないのは奇妙だった。回想を抜きにすれば、屋外に出るのは本当に最後のみ。
 キャラ紹介で「職業:無職(学校にも通っていない)」と書かれているのは泣ける。残念なアホの子としか読み取れぬのは不当な評価だろうと。
 残念なのは男の趣味ぐらい。死の危険がある局面で、夏彦たちを逃がそうと誘導しつつ、あれだけの脚本を組める(ミステリアスな己を演出するのが巧すぎやしませんか?)化け物じみた精神力の持ち主だからな……!
 Aの混乱を加速させたのが夏彦のせいなら、Bは悠里さんのせい……と言うよりは悠里さんのお陰。二人の対比は笑える。
 片や記憶を改竄してでも仲間への信頼を強くしようとし、片や記憶を改竄したことで仲間からの信頼を失っていく……。アラ不思議、同じ能力でも結果は正反対に!

「最初はただ空っぽの魂で、意思も何もなくて、その場で起きている出来事を見ている事しかできなかったんだけどさ」
「少しずつわたしたちのBCを受け取って、その中に情報を蓄えていってさ」
「そして、その情報エネルギーがいっぱいになった時――」
「意識を持つ、魂さんが生まれたんじゃないかな」

 どうでもいい話。語尾が「~さ」となったときの口調がやけに好き。
 多弁でない人が、なんとか説明せんと舌を振るった場合に至極ありがち。わかるぞ!
 夏彦たち以外とは最後まであまり話さなかったけれど、洵には「刺繍が趣味」というまるで活かされなかった設定があるし、マフラーの刺繍について相談するような後日談があっても面白いのでは。
 マフラーを渡すエピローグ、シーンタイトルが「星の王子さま」だったのは、ここで使うのかと感嘆させられた。満を持して!



 鳥羽 ましろ。

 無能が登場しない作中において、なおトップクラスの「俺の考えた最強の通い妻」。悠里さんとは別の意味で化け物。

(だいたい夏彦は、私を軽くナメてる気がする……!)
(自分で言うのもなんだけど、私ってばかなりパーフェクトな女なのに)
(可愛いし、明るいし、優しくて料理も上手いし)
(能力レベルも5相当で、日本でもトップクラス)
(なのに夏彦は……! 幼馴染だからって、自分の立場にあぐらをかいてるんだ!)

 傲慢と受け取るには、あまりに事実。否定する点が皆無のパーフェクトな女。
 健気にも程がある献身は、ギャルゲーで男の理想を学んだのではないかとさえ邪推してしまう。悠里さんがいなければ確実に夏彦をモノにできていたはず。
 これほどの超人なのに、Bルート以外の扱いはすこぶる悪い。監視カメラのモニターで一人だけ顔が隠れていたのは納得の理由があるものかとばかり……。

 牡牛座。彦星は牽牛星であるため、名前を抜きにしても七夕と関係がある。
 渡瀬同様に鳥が象徴されるましろさん。6と9、W(粒子)とM(粒子)、W(渡瀬)とM(ましろ)――こう考えると少し面白い。
 夏彦のイニシャルであるNは、上下を逆転してもN。何やら象徴的に取れなくもない。
 いかに夏彦が屑であろうとも、さすがに接吻まですればましろさんを選ぶに決まっていると……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。



 サリュ(三ノ宮ルイーズ優衣)。

 メインの九人で最上位に位置する不憫さと、これまた最上位のご都合主義な設定を有する便利な子。
 どれほど多才でも「天才」の一言で済まされ、それでいて他者に対する洞察力のみが欠落。よってコミュニケーション能力に難があり、Aルートでは敵対してしまう。
 Aの混乱を加速させたのは彼女が三割。夏彦の六割と合わると、なるほどナイスコンビDEATHね!(アポロガイスト並に迷惑な存在なのだ)
 ……三百人以上の記憶に裏打ちされた高い知性が、洞察力にまるで影響を及ばないのは不可解。普通に考えれば感性に生じた障害を補って余りありそうなものなのに。
 ロリっぽく見える悠里さんと違い本当にロリで、ブルマ姿まで披露する。「幼い少女に恋して」などとゆー実績を考えたのは誰だ!

 このゲーム、意外性のある展開にするためだけに動かされているかのような登場人物たちが、時に意思のないマリオネットめいて思える。
 その点、九人中トップだったのがサリュ。知能の無駄もいいところだろうと。
 ……まあ移植された記憶が保たれ続けるわけはない(通常の記憶と同様に忘却していくはず)から、知識を十全に活用できる根拠もないのか。
 こうも脳に負担があっては、夏彦たちより先に脳死を迎えてもおかしくない。お約束の展開でもある。
 ならば必然――「死ぬ前に……」と子作りを夏彦に要請する内容で、この夏はエロ同人誌デビューを果たすに違いない。



 橘 風見。

 冷静沈着、女だてらにレスキュー隊の副隊長。お約束を踏まえれば当然のように美人で巨乳。
 隙がなさすぎて逆に面白味がないかと思いきや、終盤で化ける渡瀬の嫁。愛が暴走しがち。
 笑える場面の少ない本作で、心底よりのニヤニヤ顔をいざなう貴重な人物。

SCENE:愛に満ちた処女よ

――記憶を遡っていくうちに――
風見の心の中で、渡瀬への想いが、より大きくなっていった。
そしてそれと共に、やがて……
風見自身が、恥ずかしくて思い出したくない記憶が1つ、心の奥底から湧き上がってきた。

新たな記憶が出現しました。
2030年09月12日 14:55
シーンタイトル『恋とはどんなものかしら』

 何から何まで隙がねえなヲイ! シーンタイトルもそうだし、明らかに日付が間違っているのが笑いを加速させる。
 ……まあ最後の「Grand Epilogue」さえ時間が違っていたので、日時のミスが散見するのはスマイルで流す。放水のごとく流す。
 恥ずかしくて思い出したくないとゆーのに、プライバシーなど知らぬクソガキの手によって開帳される記憶……。本当に夏彦はどうしようもない屑だな!
 シーンタイトルは渡瀬同様にクラシック曲から。どこまでも想い人に合わせる嫁の鑑。

 ヒロイン最年長の二十八歳。美少女ゲームではアウトに近い年齢(美女であっても美少女ではない)。
 なのに最も乙女。「優しく手当てしてくれそうですから」と「ち、違うんです! ちょっと盛り上がってしまっただけなんです!」が決め台詞。
 ソフマップで購入したときの複製サイン色紙は驚いた。やけに似合うなメイド姿……。
 花屋→メイドは違和感がないのに、レスキュー隊→メイドは違和感がありすぎて新手のギャグ。だからこそのアンマッチが魅力とも言える?
 発売前の人気投票では第一位。発売後は……そうね、自分が予想する一位は博士。



 守部 洵。

 キャラ紹介に「彼女も風見に負けないくらい優秀な逸材だ」とあるものの、精神面では未熟すぎる困った子。
 お姉ちゃんに続いて笑えたのが「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン―C」における隊長妄想空間だった。Nさんワザとやってるだろ!?
 宇喜田も先生に誘惑されるシーンがあったが、あれは「悪女に色仕掛けで迫られる」状況なので、少々特殊でも悪意は感じさせる。それならいい。
 こちらは悪意がどうのという話でないような……。Nさん最期の茶目っ気として受け取った(Nさんは、姉と同じく乙女度が高い可能性あり)。

 六人中、最もヒロインらしくない。洵に関しては女でなくとも物語が成立すると思えてならず。
 妹分が弟分に変更されたところで、ストーリーには大した影響がないのでは? どうせ胸囲はあんまり変わらんし。
 ただ胸囲はともかく、二十歳の若さ(サリュ同様に飛び級した可能性もある)で――それも性別や体格のハンデをカバーして特別高度救助隊に所属というのは驚異的。
 さりとてレスキュー隊とは思えぬポニーテールは論外。キャラ紹介の「救助中に誤って複雑に絡まってしまったロープも瞬時に解きほぐす」は婉曲なジョークなの?
 ロープ以前に自身の髪が、救助中に誤って絡まりそう。得意のエンジンカッターの出番だ!(用途・散髪)



 椿山 恵那。

 Aルートの良心にして、最も安定しているキャラ。Aのバッドエンド10はある意味で感動した。
 Aでは珍しい「BC能力で何も変質していないキャラ」でもある。ネガティブ毒電波に加え、サリュの障害とて原因はBCにあるわけで。
 しかし先生の軽挙な発言が原因で命を落とすバッドエンドもあり、どこまで演技だったのか判然としないところも多く見受けられた。
 有能なのに言い訳はすこぶる下手。下手すぎて逆に本当かと思ったよサバゲー趣味!
 余談ながら、誕生日と血液型が自分と同じ。Aはやけに一月生まれが多い。

 風見さんと同じく巨乳の持ち主。洵は見習え。
 セクシーな美人教師、我が強く行動力があり、レスキュー隊と意見が衝突する――普通のサスペンスものなら、早々に命を落とすお色気要員めいたポジション。
 生徒を心配して単独行動した結果、行方不明となり発見時には死亡しているような……。そして死体には強姦の痕跡が!
 そんなダメージ(ダメ+イメージ。即興の造語)なのに、ここまで安定しているのは意外だった。洵は見習え。
 また洵以上の長髪でもある。膝くらいまではありそうで、こちらも職業からすると不向きだと思えてならない。
 Aでは眼鏡がなくとも、さほど不自由しているとは見えず。伊達のような気もする。
 眼鏡の有無は気にしないものの、破れたストッキングは大変エロスなので今後も着用していただきたい。



 宇喜田 佳司。

 典型的な「怪しいし、事実として腹に一物も二物も抱えているが、善人には違いない男」。主人公でもヒロインでもないポジション。
 そのせいで主たる九人では唯一、個別エピローグもない。隊長さん、これは仲間外れというんじゃないのかね!?
 TIPSを読まないと、渡瀬と違って罪を償わなかったのかとすら早合点してしまう始末。おっさん哀れ。
 キャラ紹介の「不正さえ行わなければ、とても信頼できる存在でもある」も、書かないほうがマシと思える記述。前置きのせいで全く信頼できん!
 女性が苦手というのは、科学者として違和感のある設定ではないけれど……一方で、悠里さんにした猿ぐつわは性的に映る。いい仕事だ。

 博士としっかり話し合っていたなら、この事故は発生しなかった。扱いの悪さに反して重要な役どころ。
 コミュニケーション能力に難があると言うよりは、博士との相性がよろしくない。二人とも真摯な人格ではあるにせよ。
 そう考えてみると――宇喜田と相性のいい人物が思い当たらないことに気づく。洵や先生を始めとして。
 ……あえて挙げるならば、記憶を失う前の渡瀬程度? 大川透ボイスの「隊長さん」には同性ながらも色気を感じた。
 信頼していた仲間に裏切られた怒り、その黒い炎がいつしか情欲に変わって云々という内容で、この夏はエロ同人誌デビューを果たすに違いない。



 天川 美夜子。

 ある意味で洵よりヒロインらしい夏彦の母親。ラボから脱出したときの笑顔がお美しい。
 実の息子とは良好な関係が築けていないのに、義理の娘と言える二人とは親密。近しいことは現実でもそれなりにある。
 キャラ紹介の好きな事柄に、きっちり「夏彦」と記されている子煩悩ぶりだが、注視すべきはそこではなく、

仕事人間で、研究が忙しくなると平気で何日も家を空ける。
(それゆえ、夏彦はほとんど一人暮らし状態である)

 Bルートの悠里さんに実体はないと、ゲームを開始するより先に判断できてしまうネタバレ(遊びすぎだ!)。
 そうした点では、謎を見抜かんとするプレイヤーの味方。さすがファンクラブ持ちは違う。
 ファンの有無は別にしても、博士のような女性は婚期を逃がしがち。されど夏彦の年齢を考えると二十歳の若さで子宝を授かった計算に。
「夏彦の腕時計」のTIPSを読む限り、若かりしころの博士はだいぶ積極的だったイメージ。このゲームの小娘どもには足りない要素だ。
 惜しいので前日譚を出すべき。博士とアリスさんのダブルヒロインで!

 本作のゲーム構造で見事だと思ったのが、明確にダブル主人公を設定しつつRAMの視点変更により九人の群集劇としても成立していること。
 九人に属さない博士は当然外れるかと思いきや、TIPS「マトリョーシカ」が博士視点だった。人形の名前。
 シリウス&先生は音楽、宇喜田はパソコン、子供たちは物語――シーンタイトルは各々の嗜好がわかるので、TIPSの題も深読みしたくはなる。



 橘 凪沙。

 通称「被験体N」。超展開の最たる存在。
 Qが一度だけ実行したテロ行為に巻き込まれるも、渡瀬らの救助により生存、そこで検査を受けた結果まさかの適性度Sで、すかさずラボに幽閉される。
 悠里さんの例から、あたかも自然な展開のように書かれていたが……いや、さすがに無理がありすぎるぞ!? ご都合主義ここに極まれり。
 ただ一度ラボより逃げようとしたら、今度は夏彦と悠里さんが巻き込まれて適性度Sになってしまう。どこまでも脚本の都合に貢献するキャラ。
 もはや「脚本の都合で死んだ」とすら言い切れるものの……こうなると夏彦が搬出リフトのコントロールパネルを破壊していなかった可能性について考えてしまう。
 その場合ましろさんと遭遇、彼女が衣服を裂いて包帯代わりに止血を施し、渡瀬たちが発見するまで延命するという流れ。ありえぬものだろうか?
 やはり瀕死の身、銃創の手当てなど無理だと思えるけれども……これほどご都合主義のオンパレードなのだし、可能性も絶無ではない気がする。
 そして新たにましろさんも悪意に感染してしまい、己に振り向かぬ夏彦へと天誅を下すIF展開! すげえ見たい。

 ラボに幽閉されたのは、小学校に入学するよりも前。さりとて二、三歳は上に見える。
 頭の中もそうだし、外も一介の幼女にしては上品すぎる長髪でミスマッチ。本作は全体的に髪型がおかしい。
 髪の印象を強くすることで、変わり果ててしまった白髪のショートカットにより別人と思わせる意図が見受けられるだけ、まだNさんはマシと言えた。



 笠鷺 亘。

 渡瀬の双子の姉。Wの片割れ。
「ワタル」が女性名ということに驚き。……いや男性名として、これ以上ないほど身近な名前のもので。
 渡瀬の渡も「わたる」と読むが、漢字の意味合いは違う。渡は「横切って向こう側へ行く」意。
 亘は「ぐるりと回る」意。一一が上下、日は回る。
 渡や航などとは違い、到達する意を持たない。あるいは上下を逆にしても変化しない字なので選ばれたとか?(Nのように)

 ……と、そうした漢字の語源はどうでもいい。
 死して想いは残留した。当時は三人で最も適性度(BCに対する感性?)が高かったましろさんだからこそ受け取れたのか、想念それ自体の強さによるものか。
 これを指して「亘もコミュニケーターだった」と考えるのは安直かな。さして重要でもない。
 立ち絵のあるキャラでは最も出番が少なく、それだけにTIPSで補完が欲しかったところ。わたるをかたるんだ!
 TIPS「シュプレヒコール」などは内容が脱線しすぎていたし、そんな無駄な記述を用意するぐらいなら……。
 白髪・赤目のNさんに対して、黒髪・青目のキャラクターデザイン。それぞれ姉と弟に深い影響を与える二人の対比は意図したものか。



 ――以上、トータル十二人。
 全員だと少し量があるかな……。軽くまとめて終わらせるつもりだったのに。
 最近知った便利な言葉があるから、それで締めとしたい。

「ちょっと盛り上がってしまっただけなんです!」

(……いや、だって、このゲームのためにXbox 360買ったんだぜ? そりゃ盛り上がるさ!)
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わたげor火山

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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