スチームパンクシリーズ(ライアーソフト/桜井光)

 ――例外形式につき概要から。よくある検索キーワードはこちらに。
 ライアーソフトは18禁ゲームソフトのブランド。デビュー作を一九九九年の七月にリリースし発足。
 それこそ嘘のような……奇抜極まる設定や世界観のゲームを、比較的短いスパンで続々発売するのが特徴。
 ゲーム自体の内容も、頭がおかしい独特の方向性ばかり。ファンであっても「コレ誰が買うの?」と思ってしまうような。
 初期作品のバグ多発ぶりは伝説の域。現在は逆にバグの少ない優良メーカーに。

 嘘屋は(いい意味で無駄な)作品の幅広さに定評があり、基本的にシリーズを重ねることはしていない。
 その例外がスチームパンクシリーズ。シナリオ担当の桜井光さんによって共通の世界観が構築されている。
 色と片仮名(造語)、作品のテーマを表す副題で統一されており、現在は六作。

『蒼天のセレナリア -What a beautiful world-』。
『赫炎のインガノック -What a beautiful people-』。
『漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-』。
『白光のヴァルーシア -What a beautiful hopes-』。
『紫影のソナーニル -What a beautiful memories-』。
『黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-』。

 スチームパンクとは、大まかに述べれば「蒸気機関が現実より発達した異世界の物語」。蒸気文明が甚だしき発展を遂げた舞台設定は多くのファンを持つ。
 日本発の有名作品としては……どんなものがあったろうか。詳しいわけではないので悩む。
 十年以上前のテレビアニメで『快傑蒸気探偵団』などは、オープニングテーマが大好きだった。けれど有名ではなさそう。
 アニメ作品の有名どころなら『天空の城ラピュタ』。誰もが認めるスチームパンクなのかは知らない。


 嘘屋スチームパンク第一作『蒼天のセレナリア』は、その『ラピュタ』と近い作風。
 主人公の少年がヒロインの少女を救うために、空賊(空中盗賊! ロマンが止まらない)一家の助けを借りる『ラピュタ』。
 こちらは飛空挺を駆る少女たちが主人公。王道の痛快な冒険活劇。



『蒼天のセレナリア -What a beautiful world-』

●二人の少女を中心として描かれる、冒険浪漫にして成長物語。ジャパニーズ・スチームパンクの王道。

●ジャンルは「スチームパンク冒険活劇ADV+冒険SLG」。SLG(シミュレーションゲーム)パートは、マップ上の飛行艇を進ませ目的地を目指す。中継地点となる町では燃料が補給でき、旅をする上で有益な情報が得られる。

●町や旅の道中で仕事(配達)の依頼を受ければ路銀を稼げるが、物語の進行には関係なし。おまけ要素に必要な「思い出」購入時にしか出番がなく、遣い道に乏しい。

●シナリオ面で気になったのが、大いに目立つ説明不足。朗らかな印象(とりわけオープニングムービーは底抜けに明るい)に反してシリーズ随一。避けては通れない根本的な部分であっても曖昧なまま終始してしまう。ヤーロ&緑色秘本とそれに関する諸々は最たるもの。

●嘘屋のお約束としてパートボイス&声優は二役三役が当たり前(後者は見事に演じ分けられているため、さほど気にはならない)。男性陣に声がないのは残念。

●イベントをコンプリートすると、公式サイトからEXシナリオをダウンロードできるパスワードが表示される。番外編のウェブノベルもあるので要チェック。


 ――備考。

●ファンディスクやザ・ガイドも発売中。前者はダウンロード限定販売。本編の後日談的なストーリーでありながら本編以上に多くの謎を残すため、ここで後者のガイドが欲しくなる。

●ファンディスクでは主役が異なりコニー&シェラは脇役に。シェラには濡れ場もなし。なのに声優だけを見れば「金田まひるゲー」とすら言えるほど役が多い。

●少女のコンビが冒険する物語で、それぞれの担当声優が野月まひる・金田まひるというのは意識的なキャスティング――だったら面白いのになあ。蒼天は真昼に違いないし。

●シリーズで唯一モザイクがある作品(……アダルトゲームなら普通? 嘘屋が普通なわけがあるか!)。嗜好による個人差も大きいにせよ、性的な実用性は同シリーズで最も高いと見る。たとえエロス度が二しかなくとも、一に比べれば倍もある道理。



 次は、前作のイメージから激変した第二作『赫炎せきえんのインガノック』。シリーズ中で最も難読(「かくえん」としか読めなかった)。
 テンプレート展開の戦闘と台詞回しが、やけに高い中毒性を備える。ギー先生の処刑BGMが流れるだけで「喝采せよ! 喝采せよ!」状態。



『赫炎のインガノック -What a beautiful people-』

●言わばサイバー+スチームパンク。印象としてはサイバーパンクのほうが強い?

●「既知世界」から「未知世界」へと飛び出す前作とは対照的に、外界から隔絶された「既知世界」閉鎖都市での出来事を描く。アーコロジー地獄変。

●「未知世界」に住まう「ひと」は、元から動植物に似た外見や性質を持っている。……が、カフカの『変身』のように、突如として己の身が虫に変じた人間はどんな反応を示すのか。人型を保てれば幸運な部類。外部の救助も望めない閉鎖都市にて異形と化した人々は絶望し、それでも日々を営むしかなかった――。

●……と、かなり怖い設定。そんな「異形都市」インガノックの住民に手を差し伸べ続ける巡回医師ギー。ギーと謎の少女キーアの出会いは、鋼鉄の人影「奇械」を呼び寄せるのだった。

●毎章で繰り返される定型文は、まさしく時計じみた規則正しさ。狂った演劇を思わせるのは同社の『Forest』が近しい(原画家も同じ)。

●以後のシリーズにも継承された定型文、特筆すべきは異常な中毒性の高さ。「テンプレ戦闘モード入った!」と目を輝かせるようになったら、もうギー先生に夢中。

●人物の影や背景をクリックすることで情報を得ると同時に、クリックする順番によって進行フラグが立つ「心の声」には難儀させられた。攻略に苦労するのは他に『シャルノス』程度。『セレナリア』は手間なだけで難しくはない。

●テキスト・グラフィック・サウンドと、文句なしの高水準で三拍子そろった一体感は見事。エロスに関してのみ期待してはいけない。続く作品も同様。


 ――備考。

●今作から後日談のウェブノベル公開が恒例に。『セレナリア』のウェブノベルは本編とファンディスクをつなぐ物語だったので少し異なる。どちらにせよクリア後は公式サイトをチェック必須。

「……遅い。」「喚くな。」の汎用性が高すぎる。――三年後、名言は車掌に引き継がれた。



 続くのは第三作『漆黒のシャルノス』。

「提案しよう! ヨミーテ!
 感想の時間だ!」




『漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-』

●ジャンルは「スチームパンク・ホラーADV」。個人的には前作の設定のほうが怖かった。

●前二作で「西亨」と呼ばれた世界、そのロンドンが舞台。前二作の舞台だった「既知世界(と未知世界)」は、今作では「カダス地方」と呼ばれる北方の異境として語られる。

●登場人物には有名なフィクションのキャラクターが多数。特にシャーロキアン(シャーロック・ホームズシリーズのファン)を対象とするところが大きい。シャーロック・ホームズ、ジェイムズ・モリアーティ、バスカヴィル家の犬……。主人公の叔父として登場するレストレイド警部も。作者のアーサー・コナン・ドイルは白痴の青年に。

●メアリ・クラリッサ・クリスティを筆頭に、小説家がモデルであろう面々も散見される。『吸血鬼ドラキュラ』の著者となっているブラム・ストーカーは珍しいケースで、小説を書くどころか日常会話さえ不可能に近いコナン・ドイル、オカルティズムが嫌いなハワード・フィリップス(ラヴクラフト)など、史実とは正反対になっている場合が多い。時に性別すらも。

●ギー先生に続くテンプレ戦闘の紡ぎ手は、Mという怪しい男。決め台詞「残 念 だ っ た な!」で食事の時間になるツンデレ。わかりにくいツンデレ。相当のデレベルでなければ手紙はありえない。

●エロスの欠如は『インガノック』を上回り、シリーズでも随一。主人公にしてヒロインの少女が最後まで純潔を守る始末。この子(普通の)男性と全く縁がない……!

●徐々に難易度が高くなってくる(のに、なぜか最後の前半だけは簡単だった)ゲームパートは、「ホラー」=「逃げる」という要素を突き詰めて、ゲーム化したものとのこと。ゲームオーバーを迎えてもコンティニューすれば移動手段の使用回数が増えて少し楽になる。要するに「諦めない!」という、物語の骨子ともなるメアリの姿勢が大切。

●クリアだけなら前半と比べて難しくない後半には、しかし隠し要素が仕込まれているので注意。後半マップに存在する、黒妖精の動きを止める罠の仕掛け。これに物語の進行度に応じた数(二~四)以上の黒妖精を追い込めばボーナスCGが入手可能。


 ――備考。

●記念すべき「初めてエンディングテロップにサイト名が載った」ゲーム。『MARIONETTE ZERO』では「火山」とハンドルネームで、今度は「混沌領域」とサポーターサイト名。

●ケルト音楽がモチーフのBGMがジャンジャン流れる。『インガノック』はジプシー音楽風のものが中心だった。『ヴァルーシア』はアラビアン・ミュージックだし……もはや音楽的にも混沌としたスチームパンクシリーズ。それがいい。



 ここで白光ひかり輝く耳寄りな情報を――。
 先に述べたパートボイス三作が、フルボイス化&新規ビジュアル追加&ゲームパートスキップ機能追加で再びリリース。しかもお買い得価格!
 サウンドトラック復刻版も付属する「大機関メガ・エンジンBOX」は、もう店頭在庫のみのようなので確保しておきたい。買えなかったなら、

 「残 念 だ っ た な!」





『白光のヴァルーシア -What a beautiful hopes-』

●ライアーソフト初のフルボイス作品。……それまでは、てっきりパートボイスにこだわりがあるものとばかり。

●今作の舞台は砂漠。最初「アラビアン世界の蒸気文明? 蒸気機関の排煙と砂塵が混じったりするのだろうか……?」と不思議に思い、クリア後も不可思議さは健在だった。

●いわゆる群像劇となっていて、主人公格が多い。過去作でも章ごとにスポットライトが当たる人物が変わったりはしたので、さほど大きな変化でもなし。主人公やヒロインであろうと濡れ場が存在するとは限らない点も同様。

●スチームパンクシリーズの登場人物は皆が個性的。とりわけ主人公&ヒロインは強い意思を持ち、物語の中心人物として事態を切り開いていく。されど群像劇では物語の確たる中心が定まらず、牽引する力には少々欠ける印象も。

●これまでより過去作をプレイしたユーザー向けの描写が多い。『セレナリア』のカルベルティ、『インガノック』のランドルフが重要な役回りで登場するのは……新規のユーザーにはやや厳しそう。

●新規ユーザーに対する配慮か、今作から用語辞典が組み込まれている。それでも可能であれば過去作からのプレイを推奨。――ここで先の耳寄り情報を思い出すんだ!(宣伝)

●『インガノック』の「心の声」を発展的に再構築させた「星の声」。こちらは難易度が皆無に等しい。一番下の選択肢を選び続ければOK。バッドエンドもないので自由に選んでいい。大した手間ではないので全ての声を聴いておきたいところ。


 ――備考。

●原画担当は『インガノック』に続き大石竜子さん。次の『ソナーニル』も『シャルノス』と同じAKIRAさんで、今作より原画家の再起用が続く。オフィシャルブログの試みも続く。

●印象的なアラブ風の音楽も手伝って、スチームパンクとしてはかなり異質な作風。厳密には色ではない「白光」が最たる異色作というのはどこか諧謔を感じさせる。

●スチームパンクの世界観はロマンこそ多々あれど、現実に考えて素晴らしいものなのか? 蒸気文明の未来に警鐘を鳴らす内容でもある。あるいは文明社会全体に。

『ひとよ。刮目せよ』
『ささやかな一部ではあるが』
『これが、文明と運命の果て』
『栄光と労苦が最後に辿り着く先』
『少年よ。少女よ』
『男たちよ。女たちよ』
『ひとよ。きみたちは』
『これを、扱えるのか?』
「きみに扱えるのか?」
「アブホールなど目ではない。
 我が偽神の百万に倍する力持つもの、
 文明と運命の果て、それは終着点だ」
「白き死の仮面。
 それさえも、果てのひとつに過ぎない」
「時に、空覆う人型の鋼鉄ともなろう。
 時に、産声上げる悲しみともなろう。
 時に、明日を望まぬ黒の城にさえ変わる」
「それは、いずれ必ず訪れる。
 ひとの導く罪と過ちの“かたち”だ」
「すべてを呑み込む悲劇の機構。
 それを、きみは我が物とできるのか」



 悲劇の機構はこれからだ! 第五作『紫影のソナーニル』。
 スチームパンクシリーズで「西亨」(異なる歴史の地球)が舞台となるのは『漆黒のシャルノス』以来。
 比類なき蒸気都市ロンドンに続くのはニューヨーク。こちらは比類なき廃墟と化している。
 環境の悲惨さにおいては、かつてのインガノック以上。生存者が一人でもいるのかどうかすら不明。
 そんな地上のニューヨークを歩くエリシア・ウェントワースと、地下のニューヨークを旅するリリィ。二人の主人公。
 彼女らはそれぞれの足で最果て――マンハッタンを目指す。



『紫影のソナーニル -What a beautiful memories-』

●今作もフルボイス&用語辞典あり。専門用語がわからない新規ユーザーへの支援のソナーニル。

●赫の瞳と青空の瞳。二つの色を合わせると紫になる。それは暗示したものだったのか、シリーズ中でもラブロマンス度が最高濃度。

●各章でそれぞれ異なる愛(恋愛だけでなく友愛や家族愛に至るまで)が描かれ、スチームパンクの世界設定はあまり感じさせない。これまで以上に女性ユーザーの支持が得られそうな路線。魔法少女への変身要素さえあるのは恐れ入るばかり。

●五作目にして少し濡れ場が増えたような? 例によってモザイクの一つもなく、性的な実用性など皆無だけれど。――ここで一つネタバレを。なんとリリィに濡れ場があったぞォ!(魔法少女より驚いた)

●「主人公にしてヒロイン」は、このシリーズではさして珍しくない。今作にも二人。しかしリリィと対になるエリシア・ウェントワースの役回りはすこぶる珍奇。五~六年前から何もかもが変わりすぎている。黄金瞳より声の変異にビックリだ! あれほどの巨乳で濡れ場がないことにもビックリだ!

●過去作におけるポルシオンやMなど――終盤の例外を除き、基本的に無敵であるデウス・エクス・マキナたち。このシリーズの戦闘シーンには「テキストもグラフィックもサウンドも非常にカッコいいが、あまりにも勝敗が明白すぎて緊張感はない」という特徴があった。対してAと彼が操る三体の影・クリッターは、強力ながらも無敵ではない。敗北し消滅もする。傷を負っていくからこその感情移入が逆に新しい。

●ボリュームは過去最大。されどプレイ時間を短縮しようと声を聴かないのは論外。文だけ読めば事足りるわけではなく、時にテキストとボイスが一致しない場合もあるため。その不一致部分こそ物語を読み取る鍵で、↓のヒントになる。

●最大の特徴「ライブラリーモード」は、図書館の新聞をクリックすると直前の章に対応する記事が開かれる。記事に存在する三つのブロックには一つだけ誤りの文章が存在し、そのテキストをクリックすることで正しい内容に修正されるというもの。


 ――備考。

●ニューヨーク崩壊の真実を新聞から読み取りつつ物語を進めていく――その構造は面白い。問題はゲーム中で一切システムが説明されないこと。最初は「……何? この謎モード」と悩まされた。わざわざプレイングマニュアルを読まないユーザーもいるんだ。少なくともここに一人いたんだ。

●五周年を記念しライブが開催された。年末でなければ応募したのに。参加して「ククハハハハ! 素晴らしい、嗚呼、ファンタスティコ!」とジャガーマンごっこに興じたかった……(残 念 だ っ た な!)。



……遅い。二年も待ったぞ!」「喚くな。二年待ったなら二本買え」――こんな会話があったとかなかったとか、そんな第六作『黄雷のガクトゥーン』。
 第六と言えば。今作でもエンディングテロップのサポーターサイト、六番目に「混沌領域」が名を連ねているのだけれど。
 どうせなら「数式領域」にサイト名を変えても面白かったかと少し後悔。後悔のガクトゥーン。

数式領域展開
数式領域構築
数式領域顕現
数式領域の維持を開始
制限時間内に感想を執筆せよ
お前の願いは果たされる

「数式領域を展開した!
          俺の願いは更なるユーザーの獲得!」



『黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-』

●舞台はフランス、大型人工島・マルセイユ洋上学園都市。絢爛ながらも牢獄めいた若者らの園に、青年の身で七十二歳と自称する転校生が現れた。彼は一人の少女を助手とし、思弁的探偵部を設立。十万の学生を救うため行動する。――時に徘徊老人のごとく。

●これまで名だけが先行していた「電気王」「黄金王」が登場。電気動力ではなく蒸気機関が発達したIFがスチームパンクの世界観なので、電気王ニコラ・テスラはまさしく「世界の敵」。史実ではエジソンとの確執が有名。本シリーズでの関係は、前作のウェブノベルにて。

●携帯電話(電信通信機)が蒸気機関で動作するのは何か間違っているが、何かが違ったIF世界こそがスチームパンク。逆に正しい。電気動力も皆無ではないらしく、それについては今作にもある用語辞典の「世界の技術」から「地下鉄」参照。今や「世界の技術」だけで項が三十五もあった。

●第二作より続いたテンプレ戦闘が消滅するも、同じパターンを繰り返す演出は健在。今作はヒーローもののお約束を意識したと思われる点が多く、巨大ロボット(に見える)電気騎士までも。……年齢に関しての発言と嘘をつけない設定から考えるにテスラが雷電となったのは二十歳? ヒーローの年齢としてはおかしくもないか。

●原画担当のハッスルにより、ややエロス度は高くなっている。ネオッパイことネオン・スカラ・スミリヤの濡れ場はシリーズ最長。おじいちゃんテクニシャン!(主人公初!) 他に濡れ場は三つ。それぞれ統治会メンバーが積極的で大変よろしい――と言うとでも思ったかオルゴン野郎!

●「食事の時間だ!」はなくとも、過去作以上に食事シーンが目立つ。ソフマップ特典など、もはやカレーの章。香辛料研究部(インド帝国派)は、錬金的科学部の次くらいに興味がある。「君らの瞳は、なるほど黄金だ。さりとて瞳に黄金を宿そうと、舌には宿していないだろう。我々錬金的科学部は、食の黄金を精錬する試みに成功した。香辛料研究部(インド帝国派)の協力によってな!」――と部長が演説する妄想をしたのは自分だけでいい。カレーは科学じゃねえと気づくのも自分だけでいい。

●最初と最終章の後編にある、白画面に「Q:~とは?」と文字が浮かぶ演出。オート再生モードだと正常表示されないまま自動送りされることが。例題選択肢じゃあるまいし待ってくれよ!(結局「Fエクスペリメンツ」とはなんだったのか……) 修正パッチを当てても直らないのは難。


 ――備考。

●男性向け18禁ゲームとしては、かなり女性人気が高いスチームパンクシリーズ。……しかし初回限定版の予約特典を「男の子用」と「女の子用」の二種類とした、複数買いを促すに等しい商法は歓迎しがたい。二つのドラマはメタ的なアレで同期しているので、内容は変わらないと言えなくもなし。男子と女子で差別化されるのはシステムボイスで、前者はなぜかイズミ大活躍。後者はボイス最長(最遅)の十四秒を記録したのが「ヴァルター目覚まし」で笑った。

●Innocent Greyとのコラボレーションに関係するのか偶然か、恐怖映画の題が『魂の病カルタグラ』。Innocent Greyデビュー作である『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』の主人公も探偵で、妹はCV一色ヒカル。「No More Shakespeare」ならぬ「No More Lunatic younger sister」を訴えたい! 古参の嘘屋ファンには「妹が簸川樹里の同類」で通じるか。

●第三作と比べれば少数ながら、フィクションがモデルの人物も見受けられる。『若草物語』に至っては姉妹で登場。またキャラクターモデルではないものの、機械帯の設定は仮面ライダーを想起した(最近は探偵や部活だったりもするし……)。ライダーをリスペクトした作品であるコレコレとは、前者が声優つながり、後者が電撃ヒーローつながり。他には『吸血殲鬼ヴェドゴニア』も面白かった。制作メーカーはニトロプラスで、こちらは『灰燼のカルシェール』つながりと不思議な縁を感じさせる。



 シリーズ総合推奨度――A(Sにしようと思ったが、あえて愛すべき車掌に合わせてみた)。


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わたげor火山

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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