沙耶の唄

 一言で表すなら、サスペンスプラッタラー(サスペンス+スプラッター+ホラー)純愛ADVである。


●美少女ゲーム離れした作風(例「主人公が犯罪組織の暗殺者」「主人公が仮面ライダー吸血鬼ハンター」)で知られる虚淵玄さんが、あろうことか大学生と少女の純愛を描いた。それでいてジャンルは「サスペンスホラーADV」。

●これ以上(or異常)ないほどの純愛なのは間違いない。ヒロインの少女がかわいらしいのも間違いない。大学生たちの交流を描いているのも間違いない。彼ら彼女らは主人公の親友であり親友の恋人であり主人公に想いを寄せていたりする。悪人などいない。悪の犯罪組織など影も形もない。濡れ場もニトロプラスの過去作と比較すれば多い。エロゲーらしくなっている。……確かに……間違いは……ない……!

●透き通るほどに純粋な愛は、されど周囲の人間たちには理解されず、その在り方を狂気とさえ見なされてしまう。……こう書くと王道の悲恋っぽいな。サスペンスっぽくもある。問題はホラーだ。

●クトゥルフ的ホラーに加え、情け容赦なくグロテスク。絶望的なまでにグロテスク。グロ画像をソフトフォーカス処理で緩和するオプション設定まである始末。誰が言ったんだよ王道の悲恋とか。

●自分はその設定こそ使用しなかったものの、耐えられるギリギリのラインだった。スプラッターな描写は苦手なもので……(見ているだけで痛い)。設定したとして描写を完全に消すことはできないため、血や臓物などが苦手な人は要注意。

●物語の方向性としては『鬼哭街』を想起させた。ほぼ物語が一本道に近い点でも。『沙耶』は二つの選択肢から三つのエンディングに分岐する構造。ここまで無駄がない必要最小限の選択肢は珍しい。

●無駄のないシナリオだけに、プレイ時間の目安は五時間と短い。低価格であることを差し引いてもコストパフォーマンスは厳しいところか。購入を悩むなら事前に公式の紹介ページ(HTML版ではなく)をチェック推奨。面白い仕掛けもあるので。沙耶を追え!


 ――備考。

●作中で主人公が語る「漫画の話」は、かの手塚治虫先生の『火の鳥 復活編』と思われる。名作なので必読。

●後に発売された『天使ノ二挺拳銃』――とりわけアンリルートが今作を連想させた(シナリオライターは違う)。使い古された感のある「天使」という設定を扱いながら、従来のものとは一線を画したオリジナリティが魅力の意欲作。全体的に後味が悪く、やはり人を選ぶ内容。

●↑はテーマ性も高く、グラフィック・サウンド・ボイスと総じて高水準ではあった。しかし演出を強化した新システムだけは不具合のオンパレード。動作が遅く不安定で修正プログラム必須。そんなシステム面の問題がないのも『沙耶』は良かった。純愛物語として一切不満なし。グロは除く。


 推奨度――A(グロが得意ならS、苦手ならB以下)。


プロフィール

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

リンクについて。
乳首シールことニプレスについて。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
好きな作品など
























美少女ゲーム売り上げランキング



ダイレクト特集ページ用バナー(ダウンロード版)










対魔忍アサギ~決戦アリーナ~ オンラインゲーム 蒼の彼方のフォーリズム ダウンロード販売