塵骸魔京

 一言で表すなら、風呂敷を畳むことに失敗した良作である。


●以前に紹介した『Fate/stay night』、同メーカーの『斬魔大聖デモンベイン』を足して二で割った印象。その二作は異常にテキスト量が多いものの、今作はそこまで長いわけではない。短いと言うほどでもないけれど。

●選択肢を間違えたが運の尽き、十秒後には殺されるようなバッドエンドが多く、その点は『Fate』に近い。バッドエンドとなっても間違った選択肢まで戻される親切機能があるので安心して死ねる。むしろ死にまくる必要あり。

●三十四のエンディングを全て迎えると隠しシナリオがプレイ可能。そのためバッドエンドをコンプリートする必要がある。死成男シナリオ担当はデモンか。

●ヒロイン三人のルートをそれぞれ一つクリアすることで選択できる裏モードが面白い。一部の立ち絵がコミカルなものに変更される「人害魔凶」。暗黒絵師ヨダさんのカオスなセンスに脱帽した!

●そんな裏モードも高く評価したいグラフィックに加え、サウンド・ボイス・システムと全体的に高水準。オープニングムービーも出来がいい。

●ニトロプラス作品の楽曲は業界でもトップクラス。それは今作でも堪能できるが、オープニングテーマ「孤高之魂魄」の一番は中国北京語。日本語訳を見なければさっぱり意味がわからなかった。サウンドトラックを購入して歌詞を確認した男がここに。

●ほぼ唯一にして致命的な難点が「未完成」。主人公の心臓を始めとして多くの謎を残す。描写不足や伏線回収が甘いという問題ではなく、カットされたシナリオ(ヒロインルート)が多々あった模様。その存在は隠しルートで窺い知ることができる。


 ――備考。

●未消化な部分の一つ「牧本美佐絵に関する謎」は、小説版にて語られている。ファミ通文庫刊で全二巻。美佐絵シナリオに相当する内容なので本編が気に入ったのなら必読。『沙耶の唄』といい、矢沢泉ボイスのキャラクターは人体改造を受けないといけない決まりでもあるのだろうか。

●小説の下巻は、副題が「ライダーズ・オブ・ダークネス」。同メーカーでは『吸血殲鬼ヴェドゴニア』に続き『仮面ライダー』へのリスペクト精神を感じさせる。……考えてみれば主人公とヒロインの一人が風を操りもするな。魔なる京は風都。

●ホビージャパンとのコラボレーション企画もあり、フィギュアが多く発売されている。メインヒロインの貫禄か、ぶっちぎりの最多はイグニス。立体が映える。……今では原作よりフィギュアの知名度のほうが高くなっているような……。


 推奨度――B。


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Author:わたげor火山
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