はるのあしおと

 一言で表すなら、ハイクオ(ロ)リティ成長物語である。


●免許を持ちながらも、教員になれなかった主人公・桜乃樹。大学を卒業してアルバイトを続けていたが、想い人に結婚すると告げられてしまう。失意のまま故郷に帰った樹は、親の経営するアパートにこもりきりの日々。しかし学園の教頭である伯父が入院、代用教員として学園へ通うことになる。――学びの場、成長の場へ。

●いわゆる「ヘタレ主人公」の典型である樹。考えもなく生徒に手を出すのは笑った(エロゲー的には正しい)。そんなダメ男を中心に描かれる成長物語。

●公式サイトにある、

 どんな物事でもそうですが、純粋であればあるほど、そしてシンプルな物ほど、細部まで丁寧に創りあげることがその純度を引き上げるものと、minoriは考えます。
 グラフィック・楽曲等はこれまで以上の完成度を。ムービーに関しても、前2作以上に作品世界を想起させるものを。そして、作品にとって最も重要な「核」である物語には、より深い味わいを。そうした心構えで制作にあたっております。

 これが実際に、一切の大言壮語なしに形になったという印象。至って純粋かつシンプルに、描かれるのは「愛と成長」のみ。

●目新しい要素が一つもなく「凡作」と呼ばれて当然――なのに「傑作」の域。主人公とヒロイン、その二人の恋愛を通じて互いが成長していく過程を繊細に描いている。ひたすらに完成度を上げることで、奇抜さはなくとも傑作は生み出せるという好例。

●幼い絵柄は好みが分かれる。それでもCGの塗りは美しいし、その豊富さは誰しもが認めるであろう部分。凝った演出効果は、ほとんど異常と言っていい。それでいて快適なプレイ環境を損なってもいない。

●何より特筆すべきは『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』などで知られる新海誠さんのオープニングムービー。18禁ゲームのみならず、あらゆるアニメーション作品で最高級の映像が堪能できる。このクオリティの高さは反則。大半のゲームは足元にも及ばず。

●各シナリオのエンディングムービーもフルアニメで、歌はヒロイン役の声優が担当。……けれど、やはりムービーはオープニングが際立っているか。サビの「そっらっをっ追ーいー越せー!」で次々に傘を開くシーンが好き。

●隠しシナリオを含めたヒロインは四人。半数がいわゆるロリ系。幼い絵柄が際立ち、そちらの趣味がないと少々厳しい。我らが教頭代理のヒロインルートがないのは、このゲーム唯一にして致命的な問題点。


 ――備考。

●18禁とは別に、ある程度の年齢に達してからプレイすると魅力が増す作品。仕事や恋愛関係などを自分に置き換え、思うところのある大人であれば、嫌でも共感できる部分があるのでは。なお前向きに就職活動中の学生には、これ以上の推奨作はなし。

●逆に後ろ向きなニートがプレイすると死にたくなる可能性も。気をつけ……なくてもいいか。仕事もせず親の金でエロゲーをやるような屑人間に春は必要ねえ!


 推奨度――S。


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わたげor火山

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多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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