痕~きずあと~

 一言で表すなら、「……買わないと、あなたを、殺します」である。


●最初に発売されたのは一九九六年。非常に古い18禁ゲームの一つ。先に紹介した『女郎蜘蛛~呪縛の牝奴隷達~』よりも古い。それだけにリニューアル版が二度も出ている。二〇〇二年と二〇〇九年に。

●ここで述べるのは最も入手しやすい二〇〇九年版。旧版からの大きな変更点を挙げると、主人公を除く全員がフルボイス化、キャラクターデザインも現在のトレンドに近いものへと変更。完全な新要素として新たなヒロインも加わった。何を血迷ったかメイド。

●メイド編の出来はあまりよろしくなかった。シナリオ担当もオリジナル版の高橋龍也さんではないし、本編とは切り離して考えたほうがいい。おまけシナリオの一つといった印象を受ける。

●リメイクを重ねるごとに余分が増えているという見方も。それは確かに。絵が変わるだけならともかく、文章自体の加筆(オリジナルとは違うライターによる修正)も多い。かつ蛇足じみた新シナリオもあるとなれば。――初回限定版では、そうした不満に対してのフォローが万全。

●二〇〇九年版は、初回限定版に限りオリジナル版も収録。前作『雫~しずく~』も収録され『痕』同様に初回限定版では二バージョンをプレイ可能。対して通常版はリニューアル版(二〇〇四年に出たフルボイス作品)のみで……って版版版とわかりにくいか。違いをまとめると以下のようになる。

 初回限定版――『痕』一九九六年版、『雫』一九九六年版・二〇〇四年版収録(先着特典として柏木千鶴オリジナルデザインフィギュアも付属)。
 通常版――『雫』二〇〇四年版収録。


 通常版を選ぶ利点は、価格と入手の容易さ。定価は千円ほど安い。

●タイトル画面で起動時に流れる「寝覚月」を筆頭に、印象的なBGMが多い。また二〇〇九年版にはアニメのオープニングムービーもある。「花詞」を歌うSuaraさんは、『雫』二〇〇四年版のトゥルーエンディングテーマも担当。

●物語は鬼の伝説が残る田舎を舞台とした、いわゆる伝奇もの。ヒロインは主人公の従姉妹である四姉妹で、最も伝奇色が強いのは長女のシナリオ。次女のシナリオはサスペンス色が強く『雫』を思わせる。三・四女のシナリオには、伝奇のお約束とも言える前世や、転生してのラブロマンスあり。古き良き王道。

●過去の鬼を語る三女シナリオをクリアすると、異なる主人公のシナリオが解放。こちらでは現代の鬼について語られる。最後の四女シナリオではオカルトホラーにSF色をも含み、同時に鬼の正体が明かされる。個々のシナリオ傾向が異なるのは特色の一つ。

●「3ねん3くみ たけだ てるお」を始めとして、語られなかった未回収の伏線もあるのは残念。黒タイツ痴漢エロ漫画で知られる月吉ヒロキさんのコミカライズ版は出来がいい。こちらでは伏線を全て回収してくれますように。


 ――備考。

●『雫』はビジュアルノベルの開祖。続く『痕』も18禁ゲームの伝奇作品として元祖。より広い客層に売り込んだビジュアルノベルシリーズ第三弾『To Heart』の大ヒットもあり、以後ビジュアルノベルは18禁ゲーム業界の主流になった。前世紀に業界を発展させた功績は大きく、その敬意も含め推奨度はS。


 推奨度――S。


プロフィール

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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