果てしなく青い、この空の下で…。

 一言で表すなら、果てしなく暗い、伝奇ミステリーである。


●因習に縛られた村・安曇村。閉鎖が決まった学園に通う主人公とヒロインたち。彼らの生活は、村の開発に便乗し私腹を肥やそうとする元代議士に脅かされてしまう。次第に状況は悪化していき――昭和の静謐な山間で、怪奇が呼び起こされる。

●物語は一年間。前半と後半は落差(まさしく突き落とされるかのよう)が激しい。秋からヒロインが個々に抱える問題が顕在化、オカルティズムな方向に進む。いつしかクトゥルフ神話の様相を呈しているから驚き。

●原画は『COMIC LO』の表紙イラストで知られるたかみちさん。スタジオジブリ作品を思わせる画風で、背景も丁寧に仕上がっている。雰囲気のあるサウンドも印象深い。

●最初に発売されたのが二〇〇〇年であることを考えれば、システム環境も悪くない。文章の表示形式は縦書きと横書きを選択可能。「次の選択肢までジャンプ」は、文がスキップされていくのではなく一瞬で次の選択肢に移行する。

●個性的ながら、それを強調しすぎない落ち着いたヒロイン像は魅力十分。とりわけ表のヒロイン芳野雨音と、裏の本命ヒロイン八車文乃は人気が高い。ゲームの難易度も高いが愛で乗り切れ!

●人気のある二人に対し、やけに人気がないのは松倉明日菜。彼女は彼女でバッドエンドが素晴らしかったのに……(不憫なポジション)。各ヒロインにはハッピーエンドとバッドエンドが存在し、後者も意味を持つ。

●そのルートで選ばれなかったヒロインは大抵不幸になる。特に雨音はひどい。当然バッドでも不幸な結末を迎える。全ヒロインのルートを終えることで、各ルートの謎が補完され全体像が把握できる作り。

●選択肢の難易度が高い反面、一度もバッドエンドを見ず全ルートを同一のしおりでクリアすれば「エキスパートクリア」となり、特典ホームページへ行ける(検索したら普通に出てくるけれど……)。壁紙やおまけCGなどをダウンロード可能。ショートストーリーも置かれているのでクリア後は要チェック。


 ――備考。

●二〇〇九年に、主人公を除きフルボイス化した『完全版』が発売。本作に限らず、決して未完成ではなかったのに「完全版」と銘打つのは納得がいかない。なおPS移植版も声あり。キャストは異なる。

●田舎ならではの「同年代の男が一人しかいない」というハーレム設定があるためか、ヒロイン全員にモテモテの主人公。これについてはバッドが本命の明日菜ルートにて独白が。

この村に、俺以外の同年齢の男の子がもっといたなら、彼女の可愛さに気づいて声をかけていたかもしれない。
逆に誰も同年代の子が居ないという事が、俺に彼女達を異性として見させなかったのかもしれなかった。

 田舎に行きたくなるゲーム。安曇村に行くとあの世にも逝きかねないのだが! ……まさか続編で、より死亡率が高くなろうとは想像もしなかった。


 推奨度――A。


果てしなく青い、この空の下で…。[完全版]
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