G線上の魔王

 一言で表すなら、邪魔王(初回超重量特典版は)である。


●『車輪の国、向日葵の少女』と同じ制作スタッフの作品。「ヒューマンドラマADV」第二弾。

●真冬の大都会に、突如として出没した「魔王」。奸智に長け、次々と不透明な事件を起こしていく正体不明の犯罪者。「勇者」宇佐美ハルは、その卓越した頭脳を駆使して魔王に戦いを挑む。――懸けるものは純愛、賭けるものは命。

●タイトルの由来である、J.S.バッハ「G線上のアリア」やシューベルト「魔王」を筆頭に、BGMのほとんどはクラシックの編曲。ボーカル曲も印象深い。

●ヒューマンドラマらしく、全ヒロインのシナリオで「家族愛」が描かれている。加えて「悪」。今作でもテーマ性の高さは大きな魅力。

●今回も俗に言う「叙述トリック」あり(こういうトリックの有無を明かすのはマナー違反だけれど、ゲームを進めれば誰でも疑うレベルだからいいだろう……)。しかし最初から疑いの目を向けられる部分だったのは論外。脚本構成で「読み手にそう思わせようとしているのでは?」と察せられたら、普通はそれ以外の可能性を考えるわけで。簡単に真相が読めてしまった。

●サブヒロインのルートになると決まって某人物が消失する。強い信念で計画を実行に移すのかと思いきや、実行確率まさかの四分の一(バッドエンド除く)。別の方向に目を向けさせるだけの無駄な行動もあまりに多い。無駄で無用、かつリスキーな「遊び」ばかり興じているようにしか見えないのは暇人なのか。

●強引なトリックに関係して、主人公にも不可解な点が残ってしまったのは大きなマイナス。せめて説明が欲しかった。「穢れなき少年の瞳を、おれにくれっ!」はこちらの台詞(穢れなき=ミスリードを疑わない)。

●ミステリーとして見れば推奨度C以下。泣きを意識したヒューマンドラマでミスリードの巧みさばかり注目するのも違うか……。それ以外は総じて高水準。レベルの高さは美少女ゲームアワードの大賞に輝いたことからも証明されている。


 ――備考。

●発売前から期待作との見方が多かったゲーム。脚本や原画担当、ボーカル曲の歌手や各声優陣に至るまで、人気どころを集めた感が強い。とりわけ魔王のボイスは注目度が高く、話題性が十分だった。……発売日延期を重ねた結果、反逆アニメの第二シリーズとも重なるとはなあ……。

●通常版と同時に「初回超重量特典版」なる、邪魔この上ない代物も発売された。……通常版を予約しようとしたら取り扱っておらず、嫌々ながら超重量版にしたのだが。クソ厚いわクソ重いわと予想以上の邪魔さ。狭い家にはとても置いていられなかったのでクリア後すぐに売り飛ばす。特典が足を引っ張った典型。「押しつけがましい特典だな。おぞましいことこの上ない」(byKAMI)


 推奨度――A。


プロフィール

わたげor火山

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

リンクについて。
乳首シールことニプレスについて。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
好きな作品など
























美少女ゲーム売り上げランキング



ダイレクト特集ページ用バナー(ダウンロード版)










対魔忍アサギ~決戦アリーナ~ オンラインゲーム 蒼の彼方のフォーリズム ダウンロード販売