Trample on "Schatten!!" ~かげふみのうた~

 一言で表すなら、仮面レイダーである。


●平和を脅かす敵と変身ヒーローが戦う。仮面ライダーを始めとする特撮作品のオマージュが散見し、プレイヤーが「わかる人間」か否かで大きく推奨度が変動。タカヒロ脚本よりも極端。

●例その一、おやっさん編。

「お兄ちゃんの目指した
 『おやっさん』と呼ばれるマスター、
 今それが叶ったんだ!」
「なんて喜ばしい、なんて素敵な光景なの!
 ああ、この光景を天国のあなたに訴えたいっ!」
「だから今あたしはあなたに叫ぶっ!!
 見ててくれてますか、
 立花さぁぁぁんっ!!!(エコー)」

 昭和ライダーシリーズの名脇役、立花藤兵衛。演じられた俳優は亡くなられている。

「何言ってんのっ愛作!?
 お兄ちゃんはお金があったら
 レーシングチームも作りかねない人だよ!?」

 お金があったらTAIL WINDは解散しなかったのかなあ……。

●例その二、キザイアさん編。

「フ……。
 我が『かげふみのうた』を聞くがいい……!!」
「……レイダーキック……!」

 似せていることを隠す気もないな!? ジャンプからキックはお約束であり、加えて(魔方陣の)拘束となれば『仮面ライダー555』のドリルキックを連想した。「回っ……転っ……力はぁぁぁぁっ……! 突破力ぅっっ!!!」――それドリルキックですよねキザイアさん。

「何を言う!
 私的には『蒸着』『赤射』『焼結』に並ぶ
 センスだと思うておるっ!!」

 特撮全般に造詣が深いキザイアさん。宇宙刑事シリーズ三部作の変身時の口上で、ゼルクレイダーは「影装」。

●キザイアさんのレイダーキックは、ネタと思いきや本当にカッコいい。ジャンプはともかく、敵と接触することで実体化させダメージを与えるなら、高速の一撃で先んじるのは理に適っているし。バリエーションも地味に豊富。脚部に仕込んだ小型のパイルバンカーを次々に撃ち込むのが好み。

●一見するとギャグでしかないオマージュ満載でありながら、意外なほど面白い王道物語。ただのバカゲーでもない。正統派の燃えゲーとして大いに評価できる。サウンド、とりわけボーカル曲もやけにカッコいい。変身ヒーロー作品はこうでなくては。

●特筆すべきは「マルチサイトビジュアル」。オートセーブ機能と合わさり、基本的にセーブが必要ない。シナリオの進行具合が把握でき、既読シーンであれば自在にハイパークロックアップ=時間を戻せる。時には主人公以外の視点に移り、物語の裏側がサブシナリオとして描かれる。選択肢の分岐も非常にわかりやすい。

●今作にもある「半脱ぎシステム」は、やはり全裸でも半脱ぎでも文章に変化はなかった。ただ『MARIONETTE ZERO』とは異なり、最初の数行以外は既読スキップできる。

●説明・描写の不足が多く見受けられるのは残念。素材不足も目立つ(影装時とゼルクレイダーに少しバリエーションがあるだけで、立ち絵はほぼ一パターンのみ)。テキスト表示部分の横では多彩に変化するにせよ、立ち絵が切り替わるほうが違和感も少ないのでは?


 ――備考。

●仮面ライダーシリーズとの比較。おやっさんは昭和ライダーなので、平成ライダーに注目してみると。――第一作の『クウガ』は「超変身」。第三作『龍騎』はライダーが鏡の世界で戦う。劇場版では主人公の鏡像、影の存在が登場。白虎のライダーも。前述した『555』は第四作。第六作『響鬼』は人を守るために戦う(影踏み)鬼の物語。そして途中からは、全体的に第七作『カブト』。自身と同じ姿形と記憶を持った存在がいる(ネタバレ反転)点が非常に近い。……ほぼ偶然だろうとは思うのだけれど、ファンの楽しみ方の一つではあるか。最たる共通点? 1号の声だよ。

●発売から半年も経たずメーカーが解散してしまった。不遇な良作のポジションになるかと思いきや、まさかの北米版がダウンロード配信されたり、NONSUGAR(スタッフはTAIL WINDと同じ?)より復刻版が発売されたりと恵まれている。北米版を選ぶメリットはモザイクがない点、復刻版を選ぶメリットはアペンドディスク&ミュージックCD&イラストブックの追加など。


 推奨度――B(「わかる」場合はA)。


プロフィール

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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