Dies irae -Also sprach Zarathustra-/Dies irae -Acta est Fabula-

「スチームパンクシリーズ(ライアーソフト/桜井光)」以来の例外形式。経緯が特殊でややこしいため。
 過去に紹介したタイトルでは『おたく☆まっしぐら/最果てへ☆まっしぐら』が近い。そちらにまっしぐらするんじゃない!

 簡潔に説明すれば「トンデモ超能力を発揮するオカルトアイテムを持った旧ナチスドイツの超人たちが現代に現れ、その騒動に巻き込まれてしまう物語」。
 荒唐無稽ここに極まれりなオカルトバトルが展開され、18禁ゲームよりも少年漫画・ライトノベル的な印象を受ける。
 この点は同メーカーの『PARADISE LOST』と同じ。脚本・音楽も正田崇さんと与猶啓至さんが引き続き担当と、ファンなら逃せない作品。
 自分も期待を寄せていた一人なのだけれど……。これより「怒りの日事件」が開幕する。

 発端は二〇〇七年に発売された(この時点で発売日延期を重ねていた)『Dies irae -Also sprach Zarathustra-』。
 旧版、無印版、2007版……通称は多くあるものの、以後は最もわかりやすく「不完全版」と呼称。
 この不完全版、発売当日に公式サイトから一部サンプルCGが削除され、商品スペックの表記も修正された(容量半減)。
 それもそのはず、不完全版には攻略ヒロインとされていた四人中、二人のルートしか存在していなかったのだから!
 一人と思われていたシナリオライターも、まさかの七倍。サブライターが六人も外注で起用されていた。
 ライター目当て、ヒロイン目当ての購入者が怒るのは自明――騒動に発展し、発売から間もなく「『Dies irae』についてのお知らせ」が掲載されることに(現在は削除)。

『ディエス・イレ』をご購入頂きまして誠にありがとうございます。
サポートの方に、ご意見ご要望等多数お寄せ頂いておりますので、そのお答えをさせて頂ければと存じます。

開発当初におきましては、伝奇性の強いタイトルである為、数多くのルートを作成する予定はございませんでした。
発表後、キャラ毎の人気が高くなって参りましたので、そのご期待に応えるべく、各キャラルートを増設すべく製作を進めておりました。
しかし、弊社の力量不足により膨らむルートをまとめきることができませんでした。

その結果、当初の基本に立ち戻り、メインルートのみに集中し、このような形で完成させることとなった次第です。


また、製作に十分な余裕を持たせられなかった為、印刷物におけるHDD空き容量表示の修正が間に合わなかった事、結果として使用できなかったCGを既に公開してしまっていた事など、不手際が重なり申し訳ございませんでした。


螢、玲愛を始めとした他ルートはこの後も製作を継続させて頂きます。
発売時期を現時点では明らかにすることはできませんが、他ルートの完成した新たな作品作りをさせて頂く所存です。

またその新作の発売の際には、本作品を購入された方には追加パックとして購入できるようなエクステンションパッケージも準備させて頂く所存です。

また新しい事が決まり次第ご報告させて頂きます。

この度はお騒がせを致しました。制作一同、誠心誠意努力して参る所存です。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

株式会社Greenwood 代表取締役 服部道知

 ややこしい話になったのはここから。
 上記の「追加パックとして購入できるようなエクステンションパッケージ」……これにより多数の「○○版」が存在することになってしまった。
 なお未完全版を買ったユーザーは、パッチ版を無料でダウンロード可。購入する必要はない。

『Dies irae -Also sprach Zarathustra-』――未完全版。
『Dies irae -Acta est Fabula-』――完全版(パッチ版と変わらず)。

 完全版で留意すべきは『die Wiederkunft』(新装版)と『Scharlachrot Grn』(アベンド版)。
 前者は未完全版に収録されたマリィ・香純ルートに加筆修正を加えたもの。
 後者はそれに螢・玲愛ルートを追加するアベンドディスク(単体ではプレイできず、新装版が必要)。
 つまり「新装版+アベンド版=完全版」になる。これから買うのであれば完全版一択で問題なし。
 ――こんなものかな。では本題を。



 一言で表すなら、ユーザー怒りの日(不完全版)と、騙りなき超越の物語(完全版)である。


●「ご都合主義」が褒め言葉と化している物語。あまりに際立つ主人公補正は、それだけに何者かの作為を感じさせる。謎の既知感から外れるために既知外キチガイの水銀を倒す必要があるとはこれいかに。

●完全版では主人公の声が追加。フルボイスで先割れスプーン祭りを堪能できる(水銀はシャラップ!)。音楽も増えオープニングムービー(主題歌)も新しくなった。……ただ主題歌に関しては未完全版のほうが好みではあったか。

●完全版の脚本は、酷評されまくった未完全版とは見事なまでの別物。公開されていたのに使われなかったCGも使用されており、新規で用意された絵も多数(それでもやや足りない感はあるものの、演出でフォローされている)。

●完全版のシナリオ修正について。六章の戦闘シーン前後からは大幅にリライト。設定の変更は枚挙に暇がなく、マリィ・香純ルートも生まれ変わった。――が、だ。大筋は変わらないのでデジャヴるんだよ!(ルネッサンス山田ボイスで)

●脚本の修正に伴い新キャラクターも登場。既存の敵は全体的に強化されまくっている。あまり強さが変わらないのは、序盤で脱落する彼と香純くらいか。

●完全版で新たに追加された問題点があるとすれば、初回起動時にオンライン認証を要する手間。認証回数は八回までに制限されており以降は有料。公式サイトの入り口に「不正コピーによる著作権侵害について」などとリンクを張っているだけあって、不正には厳しい目を向けている模様。詐欺に近い不完全版を是としたメーカーとは思えない姿勢。


 ――備考。

萌えゲーアワード大賞のBGM賞で金賞、シナリオ賞でも銀賞に輝いた完全版。累計五万本突破の感謝キャンペーンパッケージも発売された。別名「ルサルカ大勝利パッケージ」。ヒロインでさえなく、主人公からも嫌われるキャラとは思えぬ大勝利。

●マリィルートの続編(正確には玲愛ルートに移行できなかった可能性を描いたIFストーリー)が『神咒神威神楽かじりかむいかぐら』。何やら覚えのあるBGMが流れるなと思ったら、見覚えのある面子が変わり果てた姿で登場する。さりとて悲劇的な後日談とも一概には言えず、例としてザミエル卿などは脚本家の寵愛を受けまくっている。対してマリィファンは憤激すること確実。そうした点では人を選ぶか。

●ご都合主義は『Dies irae』以上、前作で極まったと思えたパワーインフレすらも上回る『かかか』。『PARADISE LOST』ファンに対しても推奨度が大きくプラスされる。「アクセス――我がシン」が再び!

●不完全版を購入+ユーザー登録していると騒動に対するフォローが受けられた。前述のパッチ版無料ダウンロードに加え、完全版の非売品インストールディスクやファンブックが届けられたりと悪くない対応。後者には↑に関する記述もあり。


 推奨度――D→S(不完全版→完全版。「ディエス」というネタではなく、本当にこのレベルで違う)。




 おまけ。



 では一つ、皆様私の歌劇を御観覧あれ。

Atziluth流出――」

 その筋書きは、ありきたりだが。

Du-sollst混沌より溢れよ――」

 役者が良い。至高と信ずる。

Res novae新世界へ――」

 ゆえに面白くなると思うよ。

Dies irae怒りの日

Also sprach Zarathustra語れ超越の物語
プロフィール

わたげor火山

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

リンクについて。
乳首シールことニプレスについて。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
好きな作品など
























美少女ゲーム売り上げランキング



ダイレクト特集ページ用バナー(ダウンロード版)










対魔忍アサギ~決戦アリーナ~ オンラインゲーム 蒼の彼方のフォーリズム ダウンロード販売