エヴォリミット

 一言で表すなら、リミットオーバー・アクセルシラヌイである。


●制作スタッフは『あやかしびと』『Bullet Butlers』と同じ。内容も例によって超能力バトルもの。「そろそろ変化があってもいいのでは?」と思いつつ進化は遂げる。

●舞台はテラフォーミングで地球に近い環境となった火星。不知火義一と一条雫が百年の眠りから目覚めたのは、奇跡の鉱物「パッチ」の恩恵により皆が超人へと変化を遂げた世界だった。人類の敵となったロボットの軍団と、そして超人をも凌駕する人型の災害――それら「試練」を前に、不知火は進化の階段を昇り続ける。

●今作も脚本は相当のボリュームで、時間のない人間にはゲームプレイ=試練。メインヒロインのルートが最終プレイ固定なのも『あやかし』から変わらない。↑の超人とは、例えるなら『あやかし』の人妖を破格にパワーアップさせたのが世界水準になったようなもの。火星人おかしい。

●超能力バトルの終着点とでも言うべき作品。より強い敵、その敵を打ち倒せる新たな力、その力でも倒せない新たな敵――強さのインフレが際限なく生じる少年漫画的展開、その行き着く先を示す一つの好例。なお同様にパワーインフレが極まった『神咒神威神楽』とはメインヒロインの声が同じだったりする。

●バトルものでありながら生命の危機が少ない。大怪我を負おうとも自動的かつ驚異的な速度で回復が開始されるパッチの万能性は冗談の域。こんな反則アイテムを一般人でさえ標準装備している。火星人おかしい。

●生命の危機に陥ることで出現する「進化の階段」はパッチ以上に狂った設定。ピンチに対応し出現、階段を昇ると進化を遂げている。……危機的状況において新たな能力に目覚めるのはお約束にしても、覚醒が約束されては緊張感など皆無。ただ進化すればいいというものでもないだろうに、限界進化を超越する最終シナリオですら結果オーライなのは論外。

●際限なき強さの獲得、急激な進化に大した問題が生じないのは構成の時点で間違っている。しかし問題がなかったのが問題なのであって、問題があれば問題なかったとも思う。……って、ええいややこしい! つまり「進化に対するデメリットの描写が不足していた。それに見合う深刻な対価(退化)を支払うべきだった」という話。

●過去作と比べ濡れ場が増えた。バトルものには致命的な難点を抱えた反面、18禁ゲームとしては真っ当に近くなっている(あくまで比較的)のは面白い。エロスは進化しバトルは退化。進化と退化は同義であるという証明に違いないわけがない。


 ――備考。

●初回限定版の特典DVD「火星オーバードライブ」にはピクチャードラマや壁紙、ムービー集などが収録されている。十七人にも及ぶ登場人物たちのシステムボイスもあるのだが……本編で濡れ場のない面子(幼女とか)は、ここで補完されている。盲点で笑った。

●いわゆる燃えゲーであっても、本当に燃えるのは珍しい。主人公が炎を操る超能力を有する作品は珍しくないにせよ、あまりに主人公然とした属性だからか昨今は逆に少ない気もする。加えて姓が不知火で舞台が火星。あらゆる面においてファイヤーな作品。


 推奨度――B。


エヴォリミット
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Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

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