素晴らしき日々~不連続存在~

 一言で表すなら、終ノ空ノ追である。


●ケロQデビュー作『終ノ空』のリメイク(に見える)作品。ただのリメイクではなく根幹部分の設定が大きく変わっている。『新世紀エヴァンゲリオン』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の関係が近いか……。新世紀どころか旧世紀で終わっている疑惑あり。

●『終ノ空』は、簡潔に述べるなら「重度の妄想癖を抱えた頭の弱いガキが、勘違いと間の悪さから暴走して周囲を巻き込み、それが連鎖していく話」。哲学と終末論に毒されすぎて大変なことになる。今作も大筋ではそんな感じ。とりわけ「Down the Rabbit-HoleⅡ」は、ほぼ『終ノ空』水上行人の視点をなぞっている。

●水上ユキト→水上ユキ&ユウキ皆守。若槻琴美→『らき☆すた』的姉妹に分裂。……それぞれ大幅に外見や性別などが変更されているのは面白い。旧作を知る人間に対してはミスリードにもなる。変化が少ないのは、高島ざくろ(やっぱりエンジェルアドバイズ。そしてバカ)間宮卓司(やっぱりフタナリスト。そしてバカ)音無彩名(やっぱりカント女性器。そのギャグつまらないと思うんだ……)の三名くらい。「狂気の震源地」がこう変わるのは劇的なビフォーアフター。

●彩名は『終ノ空』と同一の存在と思われる。「でこピンぐらいにした方が良いと思う」などは旧作参照。ふたなり妄想以外の濡れ場も旧作参照。横山やす子の濡れ場も旧作参照。今作のやす子はミスリード要員でしかないので少し残念。

●何かと精神的なストーリーは、とにかく人を選ぶ。いじめ描写も多く、かつ長いため注意が必要。加えて『終ノ空』を知っていると見覚えのあるテキストが多々見受けられもする。既知の展開は眠くなった。

●『終ノ空』は一九九九年発売ということを差し引いても同人レベル。誤脱が多いわバグもあるわと難点が目立った。……あれからここまで進化するとは! ツールの進歩(携帯電話やインターネットなど)も活用した脚本は段違いに重厚で、強引な展開であろうと押し通せる覚醒剤の万能さにも注目したい。

●複数の主人公の視点より描かれる構成、いかにもな副題「不連続存在」、いかにもな部屋の構造に指紋――。これらを総合的に考えると二周目の時点で真実がバレバレ。魅力的な謎が多いのに、大半の真相を隠そうともしていないのは疑問が残った。


 ――備考。

●「言葉と旋律の物語」であり、それだけにサウンド面にも力を入れている。ボーカル曲も多い。あのざくろが歌うなんて……!?

●普通のゲームではバッドエンドを描いてからハッピーエンドで締めることが多い。ざくろに注目した場合、今作はハッピーエンドが先という変則的な構成になる。彼女に救いのある結末の存在は旧作ファンにはうれしいところ。

●最終エンディングは「終ノ空Ⅱ」。リメイクに見せて、実際は続編に近いことがわかる(制作意図は別としても)。あるいは完結編。もしくは完結などしない魂のループ。狂気は永遠に。


 推奨度――S。


【素晴らしき日々~不連続存在~】応援中!
プロフィール

わたげor火山

Author:わたげor火山
多忙で放置しがちになってしまったブログです。久々にエロゲーやりたい。

リンクについて。
乳首シールことニプレスについて。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
好きな作品など
























美少女ゲーム売り上げランキング



ダイレクト特集ページ用バナー(ダウンロード版)










対魔忍アサギ~決戦アリーナ~ オンラインゲーム 蒼の彼方のフォーリズム ダウンロード販売